山に行こう 山行記録 赤城山

赤城山

黒檜山-駒ケ岳(最高点 黒檜山 標高1828m・群馬県)

2002年5月12日(日) 曇りのち晴れ
日帰り 単独行

●ワンポイント

この季節なら軽いハイキングコースです。黒檜山は山頂より少し先に進んだ箇所の展望がよいです。皇海山や武尊山が間近に、谷川、日光、尾瀬の山々が遠くに見えます。交通費が高いのでもう一度行くかどうかは疑問です。

●写真

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●交通

往路JR蒲田5:30 − 上野5:58
上野6:04 − 高崎7:47
高崎8:04 − 前橋8:16
関越バス前橋駅8:40 − 赤城大洞9:47

復路関越バス赤城山ビジターセンター15:35 − 前橋駅17:01
JR前橋17:35 − 上野19:35
上野19:38 − 蒲田20:06

●山行:(歩行時間2:40)

赤城大洞9:53-登山口10:15-黒檜山山頂11:19-休憩2時間17分-山頂発13:36-駒ケ岳14:11-ビジターセンター14:50

●記録文

GWの4回の山行の疲れを若干引きずりつつ、この土日は雨だというので土曜にジョギング他トレーニングをしたのだけど、どうやら日曜は天気が回復に向かって晴れる模様。晴れなら晴れでやはり家にいるのもなんなので、軽そうな赤城山に出かけることにする。しかし移動時間は片道4時間半となかなかヘビー。
京浜東北線、高崎線、両毛線と日曜のためかすべてがらがらで前橋到着。駅を降りると徐々に天気が良くなってきていて、薄日が差している。やってきたバスは大型で、20人近い乗客が座っても十分余裕があった。前橋市内を抜け、鳥居や富士見温泉辺りからは榛名山が模型のように広がっているのが見える。このあたり、赤城山へのアプローチの感覚は、なにか釧路平野から摩周湖へのみちを想起させられた。
バスはこれでもかというくらいカーブを繰り返して山腹をどんどん登っていく。麓では新緑だった木々が徐々に芽吹き始めに変わって、やがて冬枯れの状態に戻ってきた頃赤城大洞到着(1500円也!)。この辺りの標高が1400弱。黒檜山が1800ちょいなので楽な登山になりそうだ。
大沼には白鳥のボートが多数あったりみやげ物屋が並んでいる。朝なので観光客はほとんどいない。観光地化したこの雰囲気といい、それを囲む山々の組成といい、ここは榛名山にそっくりだ。ちらとよぎった摩周湖への妄想は消し飛んだ。赤城神社に参拝を済ませ、走り屋が喧しい車道をさっさと抜けて登山道に入る。
登山道はいきなり急坂。湿ってすべる土と、ごろごろと重なる石を踏んでどんどん高度を上げていく。日曜なのでそこそこ人が入っている。ご年配の方が多い。しばらく行くと時折右手が開けて大沼や駒ケ岳、地蔵岳の眺めがよいところがあった。始まりかけの新緑が点々とあって、駒ヶ岳の山腹はかなりの数のツツジでピンク色に染まっていた。
500m足らずの標高差。あっけなく頂稜部の道に出て、そこを左に折れると黒檜山の山頂だった。狭い山頂に人がごった返している。ちょっと見ると皇海山や袈裟丸方面の眺めがよいけど、情報ではこの先に絶景ポイントがあるとのこと。この先行き止まりという看板があって行く手をふさいでいるが、当然無視して踏み込んでいく。笹の中に明確な踏み跡があって5分ほどいくと尾根の張り出した箇所についた。ここからの眺めは頂上よりも全然良かった。
右から、袈裟丸山、皇海山、日光白根山、燧ケ岳、至仏山、笠ヶ岳、武尊山、谷川連峰、榛名山など。袈裟丸山、皇海山、日光白根山あたりはほとんど雪が落ちているが、他の2000メートル峰はほとんど真っ白だ。もう少し晴れていれば男体山、浅間山、上信国境の山々がいろいろ見えたに違いない。
ここは関東平野のどん詰まりに出来上がった展望台のようなところで、新潟との境に壁のように山のあることがよくわかった。眼下には大沼の湖面がキラキラと輝いていた。
あまりの景色のよさに、持参の日本酒をお燗しながら飯を食って2時間強の滞在となってしまった。山頂に戻ると午前中のような大混雑はなくなっている。先ほどの場所に比べるとここからの展望は本当に悪い。通り過ぎて駒ケ岳方面の道へ。すぐに御黒檜大神の石碑と社がある。大沼の向こうには山上に出来た小沼がぽっかりとみえた。
ここから先、駒ケ岳までは大沼と小沼をともにした快適な尾根歩き。本日は気温が上がってじりじりと焼かれるような日差しだ。夏場は木々が茂って多少見通しが悪くなるかもしれない。
酔っ払いつつもあっという間に駒ケ岳到着。狭い山頂で見晴らしは悪い。ここからは大沼へのくだり。木段や鉄段が多い。遠くから見えていた斜面のツツジは登山道からはほとんど見ることが出来なかった。
またまたあっという間に車道到着。少し左手に行って覚満淵に寄ってみる。公園風の沼があって、終わりかけた水芭蕉と大量のおたまじゃくしが水中にいた。普通の観光客が多いので通り過ぎてビジターセンターでビールと酒を買ってバスを待った。
酔い酔いになって乗客の少ないバスに乗り、途中意識を失いながら前橋到着。地元の高校生に混じって立ち食いそばを食って、前橋始発上野行の電車に乗って帰路に着いた。今回の赤城山、山自体はかなりよいのだけど、いかんせん頂上手前まで開発が進みすぎ。いや観光地化されてるのはまだ許せるが、登山道すべて、しかも山頂まで車やバイクの爆音がとどろいていたのにはげんなりした。これは榛名山も同じ状況。景色のよさと足して二で割るとプラマイゼロの山行になってしまった...

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