山に行こう 山行記録 武甲山

武甲山

武甲山(標高1295m・埼玉県)

2005年6月12日(日) 晴れ
日帰り 同行1名

●ワンポイント

遠くから見てもそれとわかる、図体のでかい特徴のある山です。石灰石砕石のため山頂部まで抉られた姿には複雑な感情を抱かされます。裏側の登山道は対照的にしっとりとした落ち着きを見せる植林帯です。

●写真

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●交通

往路JR蒲田5:40 − 有楽町5:59
東京メトロ有楽町6:05 − 池袋6:24
西武鉄道池袋6:50 − 西武秩父8:16
タクシー西武秩父8:19 − 生川8:34

復路秩父鉄道浦山口14:37 − 御花畑14:43
西武鉄道西武秩父15:25 − 池袋16:46
JR池袋16:51 − 田端17:00
田端17:03 − 蒲田17:37

●山行:(歩行時間4:23)

生川8:40-途中休憩10分-武甲山10:36-休憩49分-武甲山発11:25-長者屋敷ノ頭12:15-休憩5分-長者屋敷ノ頭発12:20-途中休憩5分-橋立川出合13:20-休憩15分-橋立川出合発13:35-浦山口駅14:27

●記録文

2週間ほど前、仕事の大先輩のY氏より久々に低山でも行きましょう、というお誘いをいただいた。Y氏は現在大阪の某大学で教鞭をとっておられ、東京に帰った際に世間話でもしながら歩きませんか、ということだった。もうすぐ梅雨に入りそうなので天気がどうか心配だったが、とりあえずお互いの予定の合う6/12(日)に出かけることにした。幸いにも当日は晴れ間が広がった。
武甲山は7−8年前にBと一緒に登ったことがあった。まだそのころはHPも始めておらず、山行記録もとっていなかった。もう一度歩いて記録を残しておきたいとかねがね考えており、このたびY氏に同行していただくことにした。今回は最近購入したGPS(Foretrex101)の山での試用も兼ねている。
6:30に西武池袋で待ち合わせ。6:50発の特急で西武秩父まで移動した。横瀬辺りから車窓をのぞくと削り取られた武甲山の山肌が痛々しくも荒々しくもある。登山口の生川へはタクシーを利用(2310円也)。横瀬から歩く手もあるが、石灰石のダンプカーの往来する道を歩くのはちと気が進まない。生川で車を降りGPSを初期化。3分ほど待って出発した。
しばらくは林道の急な登り。Y氏が60代とは思えない馬力で飛ばしていく。この人は昔から登りの気合の入り方が違う。今日は夏の陽気。日差しもあるので汗が吹き出てきた。やがて道標にしたがって山道へと入っていった。辺りは植林。途中2箇所ほど水場があって涼をとることが出来た。
植林一辺倒の中、適度な斜度で徐々に高度を上げていった。入山者は多いようで、前後の人と抜きつ抜かれつ歩いていった。この山は頂上に神社があり、参道には丁目石が置かれている。これは残りの距離の目安になった。途中、目立った花はヒメレンゲやヤマブキソウなど。
他には3抱え位はありそうなヒノキ(?)の巨木があって、伐採されていなければこんな大きな木が森を作っていたかと思うと少し残念な気がした。森の地面や倒木が一面苔むしていて、ここ何日かの雨を含んでしっとりと美しかった。
何度か休憩を取りながら山頂近くの三又にたどり着いた。ここまでほとんど広葉樹がなく、これほど植林の多い山も珍しいな、と思った。山頂直下には御嶽神社があった。やぐらが組まれており、改修工事の最中のようだ。神社付近で休憩している人も多い。他には以前はなかった(と思う)トイレが出来ていた。
神社の裏手から展望台へと上がっていった。第2展望台は東側の眺めがよかった。直下には整地された台地があって、そこまで砕石の車が入ってこれるらしい。フェンス沿いに移動して第1展望台。ここが最高点になるのだろうか? フェンスのすぐ向こう側は切れ落ちていて眼下は広大な採石場になっていた。展望は北面がよく、武蔵野の山々と左手には両神山のギザギザの稜線が見えた。方向指示盤を見ると視界が効けば谷川岳辺りまでみえるようだ。展望を楽しんだあとはビールを飲んで大休止した。Y氏は飲まない人なので、自分一人ほろ酔い状態となった。山談義に花が咲く。
下山は浦山口へ。三又を右手に折れ、雨後の滑りやすい道を降っていった。左手が開けた明るい尾根道だ。長者屋敷ノ頭には発破のときに避難するための小屋があった。少し左手に入っていくと水量豊富な水場があった。冷たくてなかなかうまい。
さらに植林帯をジグザグに下って、暗い橋立川に降り立った。涼しげな滝があって、休んでいるとひんやりとして気持ちよい。ふと気がつくと、ここから沢沿いに登る登山道もあるようだ。自分の10年前の地図には載っていないが、これは小持山に突き上げていく道だろうか? 
そこからしばらく行くと林道に出た。車が何台か止まっている。あとは車道を40分ほど降っていくと橋立寺に着いた。札所めぐりの観光客もみかけられる中、浦山口駅へと向かった(セブンイレブン有)。この日は運良く10分後の電車に乗車。西武秩父では、おなめ(ご飯に合います)、源作印ワイン(両神村のワイン、赤がおいしい)、梅干を購入。あとは例によって屋台でこんにゃくの煮物を調達し、チューハイを飲みながら帰路に着いた。Y氏とは途中の所沢駅で別れた(おつかれさまでした。また行きましょう!)。

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