山に行こう 山行記録 大菩薩嶺

大菩薩嶺

標高2057m・山梨県

2001年11月2日(金)晴れ
日帰り 同行3名

●ワンポイント

大菩薩峠〜大菩薩嶺間はいつも混雑してますが、石丸峠付近は静かで景色もよいのでお勧めだと思います。カヤトもバッチリ楽しめます。いつか滝子山まで縦走してみたいものです。

●写真

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●交通

往路JR蒲田5:27 − 川崎5:30
川崎5:31 − 立川6:25
立川6:47 − 塩山8:14
タクシー塩山駅8:25 − 上日川峠8:59

復路塩山市循環バス裂石17:10 − 塩山駅17:38
JR塩山17:49 − 高尾19:05
高尾19:11 − 立川19:33
立川19:43 − 川崎20:38
川崎20:43 − 蒲田20:47

●山行:(歩行時間5:45)

上日川峠9:05-石丸峠10:25-(休憩10分)-大菩薩峠11:05-(休憩55分)-雷岩12:35-(休憩40分)-大菩薩嶺13:25-丸川峠14:50-車道16:10-裂石16:35

●記録文

文化の日の振替休日で、今年は11/2が休み。せっかくの紅葉シーズンなので、会社の同僚を誘って山に出かけることにした。同行してくれたのは、NO氏、NI氏、O氏の3人。皆20代で元気満点のメンバーだ。とはいえ、普段山には登りなれない方々。できればこの機に山の魅力を知ってもらいたいし、適度に汗が流せて、充実感のあるコース、ということで、今回は派手な(?)大菩薩周遊に決定。集合は立川駅、六時半となった。そもそも早起きにも慣れていない面々。眠い目をこすりながら、何とか6時45分ごろに全員がそろい、甲府行の中央線にすべりこみで乗車。平日なので、通勤客が多いけど、都内のような混雑はない。
徐々に山深くなる景色に、一同軽い興奮を覚えつつ塩山到着。土日のような登山客の大混乱はなく、すんなり改札を通過。少し離れたコンビニで買い物をすませ、ちょうどよく通りかかったタクシーをつかまえて、上日川峠へ向かう(4980円也)。車道からの眺めから見ると、仙石茶屋から上辺りの紅葉がよく、これだと山頂付近は終わってるのかなー? といった感じ。しかし、快晴の空に、本日の山行への期待がいやがおうにも高まる。今日の上日川峠は数台の車がとまっているだけで、人はほとんどいない。おのおの水補給、朝食、トイレなど済ませ、まずは石丸峠へと進む。
上日川峠からは、大量に枯葉の積もった道を進む。この辺りの広葉樹は、もうほとんど落葉していた。かろうじて唐松の紅葉がいい。何回か小さな渡渉もあって、一同、澄んだ水の感触を楽しむ。それから途中2回ほど林道を横断。この林道は昔はなかったのだけど、何のために作ったのだろうか? ちょっと興ざめかも。しばらく行くと展望が開け、少しかすんだ向こうに雪をかぶった富士山が見えた。皆、富士山のでかさに歓声を上げる。今日は南アルプスの展望もいい。
緩やかな草原を登りつめて、開けたカヤトの石丸峠到着。大菩薩峠に比べて、ここは幾分静かだ。北東には奥多摩湖を取り囲むように、雲取山、大岳山、三頭山、などが見えた。ここまでは、みなさん快調な足取り。NO氏を先頭に、自分のほうが遅れをとるような勢いで登ってきている。まだ先が長いので、行動食を摂って小休止の後、大菩薩峠への明るい登りに向かう。
熊沢山を越えて樹林をくだり、大菩薩峠到着。やはり平日は人が少ないのか、誰も登山客がおらず驚く。ここで昼食にし、カップラーメンやおにぎりを食して一服。皆、日本酒を持参しているけれども、この先しばらくアップダウンがあるので我慢。1時間程度の休憩の後、コース中一番楽しい雷岩までの稜線へと出発。途中、金峰山も見え、五丈石も意外と鮮明に見えるのがすごい。
雷岩到着。カヤトからの展望はここで見納めになる。O氏の決断(?)で、最後の見晴らしとなるこの場所で酒をお燗にして飲むことに。風は少し冷たいけれども、暖かい酒と、すばらしい景色で体は温まった。ほろ酔いで気持ちよく、横になった3人からは、空の美しさに感嘆の声があがった。
雷岩から丸川峠までは、コメツガの深い樹林帯となる。10分ほどで到着した大菩薩嶺は狭い山頂で展望もない。湿っぽい北側の斜面にキノコなど探しながら行く。同行の3人もこれにはハマった様子だったけれども...残念ながら目立った収穫なし。かろうじてナギナタタケを同定するにとどまった。キノコに気を取られすぎて歩みが遅くなったせいか、丸川峠へは意外と遅い到着となる。紅葉も終盤に差し掛かった峠は、晩秋の雰囲気たっぷりだった。
ここからは広葉樹林の中をひたすらくだる。NO氏、O氏と先頭を交代するが、結局全体でちょうどいいペースのNI氏にトップは落ち着き、皆それに続く。背の高いO氏は足に負担がかかっていたのか、膝に不調の兆し。爪もいためたようだけど、大丈夫だろうか...? 木の根の段差が多少キツイところもあり、ペースを上げないように気をつけて進む。くだるにつれ、だんだん紅葉が美しくなって、ほとんど人ともすれ違わず、静かな下山となった。
途中廃道になった旧道を左に分け、ズミ沢の音を聞いてしばらく、川岸にたどり着いた。ここから広い道を15分ほどで、今朝方タクシーで通過した車道に到着。この時間なら17時過ぎのバスには間に合いそうだ。一同、疲れた足で、コンクリートの道をくだる。が、やはり若さのせいか皆まだまだ元気。これなら次はもう少しきついところでも大丈夫そう?
裂石につくとバスがくるまで、まだ40分ほどあった。晩秋の日はすでに暮れかかっている。地物の野菜や果物を売っている店で、ビールなど飲みしばらく歓談する。自分は、季節も終わったのに、まだ売っていたぶどう(かいじ)を購入(4房2000円也)。これは自宅で食してみると、案外おいしかった。その他、柿やら漬物やらトマトやらをご馳走になって、さらに日本酒も追加して、バスに乗車。塩山まで100円也。この破格の乗車賃は今年の5月からとのこと。塩山市循環バスは、市の補助があるためどこまで乗っても100円だそうだ。有難し。
とっぷりと日が暮れて、塩山駅に到着。電車は次の高尾行まで15分ほど。ここでさらにワインやら日本酒やらを追加購入。つまみも買って、一同車中居酒屋の準備万端となる。帰路は、山行のあとの酒もひとしお美味く、本日の山旅の話に花が咲いた。すっかり酔っ払いとなった4名は高尾で中央線に乗り換え。それぞれの家路につきました。今回はもともと大菩薩がいい山であることに加えて、平日な上に天候もよく、同行してくれた3人に満足してもらえたよう。またいつか、一緒に山に登りましょう!

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