2003年7月16日(水) 曇りのち雨のち曇り
日帰り 単独行
●写真
写真を見る(JPEG 10枚 543K) |
別の日の写真を見る(JPEG 5枚 268K) |
●交通
往路 | JR | 蒲田6:07 − 横浜6:23 |
相模鉄道 | 横浜6:31 − 海老名7:04 | |
小田急 | 海老名7:15 − 新松田7:48 | |
富士急湘南バス | 新松田駅8:10 − 西丹沢自然教室9:20 |
復路 | 富士急湘南バス | 西丹沢自然教室17:10 − 新松田駅18:21 |
小田急 | 新松田18:32 − 海老名19:00 | |
相模鉄道 | 海老名19:11 − 横浜19:41 | |
JR | 横浜19:50 − 蒲田20:09 |
●山行:(歩行時間5:59)
西丹沢自然教室9:25-ゴーラ沢出合10:23-展望園地11:12-檜洞丸12:25-休憩78分-檜洞丸発13:43-犬越路避難小屋15:35-休憩5分-犬越路避難小屋発15:40-用木沢出合16:24-西丹沢自然教室16:47 |
7月16日は仕事が休みになった。せっかく平日が休みになったのだけど、今年は梅雨明けが月末までずれ込むようで、天気が悪い。こんな日は展望を楽しみに行くのではなく、森を見に行こうということで、普段だとちょっと行くのが億劫な西丹沢に出かけることにした。檜洞丸と大室山とどちらか迷ったのだけど、梅雨の時期の綺麗な林床が見たくて、檜洞丸に登ることにした。前回訪れたのは6−7年前だ。 |
朝の新松田駅は通勤客や学生で大混雑。驚いたのは平日でも中高年のハイカーが多いことで、バスは立ち客まで出る混雑振りだった。登山者はほぼ全員が、西丹沢自然教室まで乗っていった。新松田行きのバスの時刻を確認し(平日の午後は16:20と17:10のみ)、トイレを拝借。集団が円陣を組んで体操を始めたので、たまたま大集団と一緒になったのだということに気がついた。 |
しばらく車道を歩いて、右手の沢沿いから山道に取り付いた。ゴーラ沢出合までは暗い森の中の緩やかな登りだ。そこかしこにキノコが生えているので、観察しながら行く。この辺りの山域はほとんど植林がないので面白い。 |
やがて沢音が大きくなってしばらく行くと、広い河原のゴーラ沢出合だ。木橋が落ちていてちょっとした渡渉になったが大したことはなかった。今日は革靴の張替え後初めての山行。新しい靴底はすべることもなく快調だった。ちょっと休んで、凍らしておいたペットボトルの水を飲んだ。 |
沢を離れて道は本格的な登りになった。やはりキノコを見ながら行くので歩みは遅くなった。途中タマゴタケを発見したので、これは収穫して家に持ち帰った。展望園地につく頃にはガスの中になって、汗と水滴でTシャツがびしょぬれになってしまった。ここでカロリーメイトを食べて補給した。 |
山頂までは更に1時間くらい。勾配もきつくなった。それが緩んで、ブナ林が多くなると、木段が現れ始めた。この辺りから、檜洞丸の山頂にかけての木道一帯は森がとても瑞々しく、こんな霧の出ている日に来るといっそう美しかった。マルバダケブキの葉が林床を埋め尽くしていた。もう半月もすれば黄色い花が咲き乱れるのだろう。鹿の食害にあっているのだろうか、葉のないバイケイソウが花をつけていたけれど、数は少なかった。 |
木道が尽きた山頂直下の辺りで大休止することにした。山頂よりもこの辺りの方が雰囲気がいい。日本酒を飲んでぼうっとしていると、向こうに数頭の鹿が現れて、辺りの草を選びながら食べているのが見えた。マルバダケブキだけがきちんと食べ残されていた。こちらもだんだんいい気分になってきたので、持参の弁当を食して満腹となった。 |
淡いガスの流れる山頂では中年の夫婦が休憩していた。人に会ったのはこの他に男性一人。展望はないが、静かな山頂を後にして犬越路へと向かった。 |
山頂直下は崩壊気味。しかし、くたびれた様子のブナの木も、今日は水を含んでつややかだった。途中、倒木から生えるスッポンタケを発見。匂いをかぐと、動物園のゾウの檻のような匂いだった。洗って匂いを落とした後、中華食材にするらしいのだけど、これを電車で家にもって帰るのはつらそうなので採るのはやめた。 |
しばらくはブナ林の中の快適な道が続いたが、それも尽きると、細かいアップダウンのある雑木の道となった。歩きながらだんだん思い出してきたのは、前回も犬越路までが意外と長く感じたということ。途中、鉄梯子や鎖場もあって、濡れているので慎重に通過。17:10のバスを逃すと後がないので、それ以外はかなり焦り気味のくだりになった。 |
犬越路の避難小屋についたときには、耐えきれなくなった空から雨が落ち始めていた。山頂からここまでのコースタイムは1:40になっていたけれど、急いだ割にそれをオーバーしてしまった。古い地図なので、今度新しい地図がどうなっているか確認してみよう(後日新しい地図で確認すると、やはり山頂〜犬越路は2時間と長めになっていた)。避難小屋は少し古めで、西丹沢でよく見かけるタイプ。5-6人は快適に泊まれそうな感じだった。水場やトイレはない。 |
雨脚が強くなってきた。急いで用木沢へと下りていく。東海自然歩道に指定されている道は、道標がやたらとしっかりしていた。自然林が多く、ゆっくり歩けば楽しめそうだ。今日は雨とバスの時間に追い立てながらの余裕のない降りになってしまった。用木沢に出ると、勾配もなだらかになった。河原沿いに歩いて、木橋で何度も沢を渡り返すと、やがて林道に着いた。降りだした雨は、麓に着くとやんでしまった。 |
バス時刻には充分間に合いそうなので一息入れた。後は車道を西丹沢自然教室まで。途中、自販機でビールを買うことが出来た。前回はなかった(?)巨大なキャンプ施設(ウェルキャンプ西丹沢)があって、入浴もできるようだった。 |
バス停で濡れたTシャツを着替え、ビールを開けて一服。朝同乗した集団はもう帰ったのか、終バスに乗ったのは自分ともう一人だけだった。ぐっすり眠って新松田到着。通勤客に混じって、チューハイを飲みながら家路に着いた。 |