山に行こう 山行記録 川苔山

川苔山

標高1364m・東京都

2003年4月13日(日) 晴れ時々曇り
日帰り 単独行

●写真

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●交通

往路JR蒲田4:49 − 川崎4:53
川崎5:02 − 立川5:58
立川6:04 − 青梅6:34
青梅6:35 − 奥多摩7:17
西東京バス奥多摩駅7:25 − 川苔橋7:39

復路JR鳩ノ巣14:28 − 青梅15:02
青梅15:08 − 立川15:37
立川15:40 − 川崎16:34
川崎16:42 − 蒲田16:47

●山行:(歩行時間5:11)

川乗橋7:47-細倉橋8:31-休憩7分-細倉橋発8:38-百尋ノ滝9:30-火打石谷10:08-足毛岩10:37-休憩8分-足毛岩発10:45-川苔山11:17-休憩15分-川苔山発11:32-途中休憩55分-大ダワ13:21-山ノ神13:54-鳩ノ巣駅14:23

●記録文

本日は川苔山(川乗山)。数年前、まだ記録もつけていなかった頃に一度登ったことがあるピークだが、久々に川苔谷の渓谷を楽しみに歩きに行ってみる事にした。青梅線を奥多摩に向かうと、奥多摩付近の桜が満開で、すでに桜の散った東京から行くと、もう一度桜を楽しむことが出来てとても華やいだ気分になった。
トイレに寄って東日原行きのバスに並ぶと数十人の列。バス停に掲示があって、川乗林道入口から800m地点が崩壊のため通行止め、入山禁止(4/10付)とのこと。どうしようか迷いながら、川乗橋まで乗車。こんなときだからこそ行ってみる価値もあるものと思い、えいっと川乗橋で下車する。他にも数人の登山者が降りた。川乗橋で準備をしているとすでに入口辺りで落石が起きていた。
ゲートをくぐり、左手の崖から離れて、できるだけ川乗谷沿いを歩くようにする。この辺りではツツジが開花の時期を迎えていた。15分ほどで林道の崩壊地点につくと、数メートルに渡って土砂の堆積で道がふさがっていた。左側の斜面が大きく崩壊したようだ。踏み跡ができているので、これ以上崩壊の気配がないことを確認しつつ、これを乗り越えた。川乗林道の左手はおおむね崖になっていて、この時期雪融けのためか斜面から所々水が染み出ていた。随所に落石の跡があるし、また実際歩いていると落石が起きる。この崩壊箇所もそうだが、実際にはほとんどの箇所が崩壊の危険をはらんでいるのではないかと思った。
細倉橋で小休止。カロリーメイトと黒糖をかじる。ここから登山道に入る。川乗り谷沿いの道が続いて、美しい渓谷美を楽しむことが出来た。斜面にはハシリドコロが黒い花をつけていた。大小のお釜や、滝を楽しんで、百尋ノ滝到着。下まで降りると、水圧から生じる風と冷気が少し恐ろしい。
百尋ノ滝からは川乗谷を離れて、傾斜も急な箇所がある。この辺りでようやく行程の半分。奥多摩湖周りの山と違って、山深い雰囲気が漂ってくる。火打石谷を渡って、本日は足毛岩の方に進んだ。前回来たときは、横ヶ谷沿いの道を行って、苔むした緑色の豊かな登山道だったという記憶がある。
足毛岩は樹林の中で展望がない。ここからは乾いた尾根の登山道になる。ところどころ残雪の名残があるけれども、困る箇所はなかった。今日は先日購入したノルウェーのカウベルを熊避け用につけて歩いているのだけど、この音が谷にこだまして、相当の距離まで聞こえているのではないかと思った(ある意味うるさかった(^^;)。
防火帯のような開けた尾根から最後の急登をこなすと川苔山に到着した。まぁまぁ広い山頂からは石尾根や長沢背稜の眺めが良かった。雲取山も見える。石尾根の上のほうにはまだ少し白いものが広がっていた。
山頂は所々ぬかるんでいて、人も次々と到着するので余りゆっくり出来ず、端のほうに新しい大キジがあって異臭を放っているので、飯は移動して食べることにし、写真だけとって去ることにした。山頂直下にある川乗小屋は風雨がしのげる程度。床は土なので、泊まるには不向きと思う。
舟井戸を過ぎ、大ダワに向かう道の途中で大休止にした。日本酒を飲んでカップラーメンを食す。風はひんやりとしているけど日差しは温かく、Tシャツに長袖を羽織っているくらいがちょうど気持ちのいい陽気だった。
出発し下山にかかる。大ダワまではアップダウンが何回かある。急なザレの降りもあるけど、正面には大岳山や本仁田山の眺めが良かった。大ダワからは平易な降りで、酔った勢いで快調に飛ばす。山ノ神では以前は通ってなかった林道がここまで来ていて、広場のようになっていたので驚いた。何のための開発だろう?
どんどん降って、麓の熊野神社に着くと満開の桜が静かに花びらを散らしていた。民家の間を一投足で鳩ノ巣駅。ビールを購入して、運良くやってきた青梅線に乗って、桜満開の奥多摩を後にした。

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