2002年3月30日(土) 晴れ
日帰り 単独行
●ワンポイント
冬枯れの日に出かけたので展望を得る事が出来ました。山頂は畳1畳位のスペースですが、露岩から雲取方面の稜線が見えます。出会った人は川乗山や酉谷山とセットで歩いているようでした。いつか雲取から長沢背稜の縦走をしてみたいものです。この日の一杯水は比較的豊富で美味しい水でした(枯れた場合は急下降200mで沢筋に出られるようです)。 |
●写真
写真を見る(JPEG 8枚 318K) |
●交通
往路 | JR | 蒲田5:48 − 川崎5:52 |
川崎5:54 − 立川6:47 | ||
立川7:05 − 奥多摩8:23 | ||
西東京バス | 奥多摩駅8:30 − 東日原8:55 |
復路 | 西東京バス | 東日原14:50 − 奥多摩駅15:14 |
JR | 奥多摩15:25 − 新宿16:57 | |
新宿17:00 − 神田17:13 | ||
神田17:17 − 蒲田17:37 |
●山行:(歩行時間4:34)
東日原8:56-一杯水避難小屋11:12-休憩18分-小屋発11:30-三ツドッケ11:55-休憩15分-三ツドッケ発12:10-一杯水避難小屋12:28-水場往復10分-休憩22分-小屋発13:00-東日原14:25 |
金曜夜に長沢背稜の三ツドッケに出かけることに決めたのだけど、当日朝起きてみると外は結構激しい雨が降っている。駄目かなー、と思いつつ天気図を見るとどうも昼には低気圧が移動して快晴になりそうな気配。雨上がりの好展望を期待して家を出る。夜明け前の空はどんよりと曇っていたが、さっきまでの雨はやんでいた。 |
奥多摩に近づくにつれ天候は急速に回復し、東日原ではこれ以上ない、というくらいの快晴に。早朝雨が降ったせいか土曜だというのに、一緒に下車した登山者は一人だった。ちなみに東日原にはトイレ・飲料水あり。 |
少し中日原方面に行き交番の前から一杯水への登山道へと進む。高圧電流の柵があって、このあたりも鹿の食害があるのかなー、と想像する。道端にはスミレの紫色の花が咲いていた。 |
植林帯の九十九折から奥多摩工業のフェンスの脇を抜け広い尾根に出ると落葉した広葉樹の上から日が差し込んできて暖かい。ゆっくり歩いていたので、前後に居た3人の登山者も先に行ってしまいだれもいない。静かな山行になりそうだ。 |
滝入ノ峰を巻いてしばらく行くと雑木の間から大岳山や御前山が見えはじめ、更に行くとヤセ尾根に出て左方に長沢背稜から雲取山にかけての連なりを眺めることができた。ここは雲取方面の谷から突き上げてくる風が強く寒い。次第に巨木が増え、朽ちているものが荒涼として、秩父の奥山の雰囲気が出てきた。 |
落ち葉が堆積した道をどんどん登り、やがて枯れた笹の道になりしばらくすると一杯水避難小屋が現れた。後ろを振り返ると石尾根からひょっこり顔を出している富士山を樹間に望むことができた。一杯水避難小屋は新しくはないが中はきれいに清掃されて、ストーブや救急用品もあった。記録帳が数冊おいてあり、この小屋に愛着を持つ人の多いことがわかる。自分も一筆書かせてもらって、本ページの宣伝もさせていただいた。 |
荷を置いて三ツドッケ往復。はじめ藪っぽいが、踏み跡はしっかりしている。急坂を登り小さなピークを乗っ越して到着した山頂は狭いけれども、張り出した岩の上からの展望がよかった。雲取から鷹ノ巣にかけての石尾根、鷹ノ巣の左側に顔を出す富士山、尾根の向こうに横たわる小金沢連嶺、大岳山、御前山、丹沢山塊などがよく見えた。ただし本峰のコース全体にいえることかもしれないが、冬枯れの時期以外の見晴らしはあまりよくないかもしれない。雲取手前に見える天祖山の削られた山肌と発破の音は奥山においてなんとなく悲しい... |
三ツドッケを去り避難小屋まで戻る。それにしてもこのあたりはシカフンが多い。山頂で話した人によると、秩父側は狩猟区域で、禁止区の東京側に鹿が逃げてきているためだとのこと。鹿も馬鹿ではないようだ。 |
小屋前の広場に戻ると、二人組の登山者が居たので、水場への道を尋ねる。水場はソバツブ山方面に2-300m進んだところにあった。今朝の雨のせいか勢いよく水が流れていた。顔を洗って冷たい水を飲むと、生き返る心地がする。ちなみに、この水が枯れているときは急下降200mほどで沢筋に出ることができるらしい。 |
小屋前に戻って昼食。今日は梅干入りの弁当を持参。酸味が食欲を増す。 |
下山は往路を東日原まで引き返した。途中数人の登山者とすれ違う。皆一杯水避難小屋に泊まる模様。記録を書いている今日(日曜)も晴れているので、きっと良い山行になったに違いない... |
東日原到着。商店でビールとワンカップを購入。バス発車までの間、日向ぼっこを楽しむ。この時期にしては暖かい(というより暑い)。気持ちよく酔い酔いになって帰路につくことができた。 |