2002年5月25日(土) 晴れ
日帰り 単独行
●ワンポイント
日光連山の中心にあるので、白根山、女峰山、太郎山を手にとるように眺められます。皇海山や尾瀬方面も良く見えました。志津小屋から三本松への歩きはほとんど舗装で、車にどんどん抜かれるので精神的にまいります。ニ荒山神社から入山の場合、登拝料500円を払うことになりますが、バスで入山するならここをピストンしたほうがいいかも(?)。 |
●写真
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●交通
往路 | JR | 蒲田5:24 − 新橋5:41 |
都営浅草線 | 新橋5:47 − 浅草6:00 | |
東武鉄道 | 浅草6:20 − 東武日光8:24 | |
東武バス | 東武日光駅8:31 − ニ荒山神社9:24 |
復路 | 東武バス | 三本松16:19 − 東武日光駅17:23 |
東武鉄道 | 東武日光17:53 − 浅草19:41 | |
営団地下鉄 | 浅草19:44 − 神田19:54 | |
JR | 神田19:59 − 蒲田20:22 |
●山行:(歩行時間5:10)
ニ荒山神社9:40-三合目10:08-五合目10:40-七合目11:14-八合目11:30-男体山山頂12:11-休憩34分-山頂発12:45-途中休憩15分-志津小屋14:06-湯殿沢橋14:34-三本松15:39 |
今回の土日は両方とも晴れるという予報。できれば泊まりで出かけたかったのだけど、仕事が忙しくて日曜は出勤になってしまった。仕方ないので土曜に日帰りで日光・男体山に出かけることにする。先々週赤城山から見たときの日光方面の様子から、雪はほとんどとれている見込み。浅草発6:20の快速で東武日光に向かう。特急の始発よりもこちらの方が早い。 |
浅草では空席があった車内も、北千住で満席になり、途中どんどん登山客や観光客が増えてけっこうな混雑に。東武日光では朝のラッシュ並みの押し合いへし合いになる。JR日光駅からきた湯元温泉行きのバスには座れず、立ったまま二荒山神社へと向かう。2-3分先に出た中善寺温泉行きのバスは空いていたので、そちらに乗って歩いてもよかった。しかも、直後に臨時増発のバスが出た模様。向こうは空席もあるので、2度がっくりだ。 |
二荒山神社で下車(1100円也)。中善寺湖畔には意外と冷たい風が吹いている。神社の境内に入り、登拝の手続きを済ませる(500円也)。神社にも参拝し、右手から登山道へ。前後に同じバスで降りた登山者がまばらに続く。少し行くと鹿の食害から守られた白根葵の園地があって1〜2株花をつけていた。 |
まず3合目までは樹林帯の直登。そこで林道に出て、4合目までは舗装路を歩く。日は出ているけど、風が冷たいのでなんとなく肌寒い。4合目には鳥居があって、これをくぐってごろ石や木の根の露出した登山道へ入っていく。この辺りから、ところどころ後ろが開けて中禅寺湖の眺めがいい。 |
5合目に着くと小屋がある。中には細いベンチがあるだけで、泊まるのはちょっときつそう。そもそも、二荒山神社からは午前中の登山しか認められていない。さらにぐんぐん高度を上げて7合目。ここの小屋は屋根が取れて、あばら家と化していた。休んでいる数人の登山者の中に外人の夫婦がいたのが日光らしい。この辺りからは、中禅寺湖の向こうに皇海山や袈裟丸山が姿を現し始めた。 |
ガレた急登が続き8合目。小さな小屋があって、その中には社が祭られていた。この辺りまでくると息も苦しいけど、風もかなり冷たい。体感温度は氷点下だ。岩には小さなツララもついている。 |
更に急な登りをこなし、しばらくすると徐々に斜度が緩やかになる。道が木段と砂礫に変わると樹林が切れ一気に展望が開けた。白根山が左手にどっしりと鎮座している。下には戦場ヶ原。後ろには中禅寺湖と皇海山方面が。樹林が切れて風が強まって強烈に寒いので、Tシャツ1枚の上に長袖を着込む。 |
山頂到着。威圧感のあるニ荒山大神の銅像が出迎えてくれた。山頂からは大展望。日光白根山、女峰山、大真名子、小真名子、太郎山、中禅寺湖と日光の景色はもとより、皇海山、袈裟丸連峰、赤城山、燧ケ岳、至仏山、那須岳などなど、すばらしい景色だ。山頂の一角には大きな刀剣の突き刺さった巨岩もあって信仰の山らしい。フリースを着込みがたがた震えながら30分の滞在となった。 |
おなかがすいてるのだけど寒くて仕方ないので、山頂からしばらく降って、女峰山の眺めのいい陽だまりでご飯にする。風さえなければ日があたっているので、さほど寒くはない。 |
降りは志津小屋経由で戦場ヶ原の三本松へ。急なガレ・ザレの道を他のパーティーを抜きながら行く。急げば16時台のバスに間に合いそうなので、どんどん攻める。何とか会の山岳指導員引率のご一行を抜くのが一番大変だった(道を譲ってもらえず...(^^;)。北側の斜面なので道にはところどころ雪が残っていたけど、危険箇所はなし。 |
風が強くて、樹林から出て地吹雪のような箇所もあったけど、意外とあっけなく志津小屋到着。小屋は立派で、15人くらいは泊まれそう。ただし水場は澱んでいて、煮沸してもちょっとどうかな? といった感じ。 |
小屋からは一投足で林道へ。車が何台もとまっている。ここから三本松までは2時間近くの林道歩きだ。道はすぐに舗装路になって、観光客の車も入ってくるようになる。湯殿沢橋のあたりにはバスまで入っており「日光白根山ツアー」と書いてあった。白根山登山のついでに太郎山にでも登っているのだろうか? |
途中カラマツの新緑やシャクナゲの花などがあって目を和ませてくれたけど、やはり後ろから10台20台と車に抜かれるのは気持ち的に辛かった。他に歩いている人もいないし...光徳牧場との分岐を左に折れて10分ほどで三本松到着。戦場ヶ原展望台のある観光地だ。レストハウスやみやげ物屋もあって、一気に下界に引き戻された気がした。ここからは今登った男体山が端正な円錐形を見せていた。 |
戦場ヶ原は見た目枯れ野原。バスの時間までみやげ物屋をうろうろしビールを飲みながら待つ。バスには座れて乗車。朝もそうだったけど東武バスは立ち客が出るとすぐに増発するようで、後ろに一台、中善寺湖畔でさらに1台増発が出た。清滝辺りから道が込み始めつつも、17時半前には東武日光到着。予定より1本早い特急で家路に着くことが出来た。 |
今回は7時間強のコースを5時間半で歩いた。帰りの林道歩きを考えると、電車バス利用なら、男体山は二荒山神社ピストンでもよいかもしれない、と思った。登拝登山というのも初めての経験。途中の小屋はもう少し整備して貰ってもよいのでは...? どちらにしろ、水場がないので泊まりというのは考えにくい山なのだけど。こんなに水気のない山も珍しいな、とも思った。 |