山に行こう 山行記録 西吾妻山

西吾妻山

標高2035m・山形県/福島県

2004年8月12日(土) 晴れ
日帰り 同行1名

●写真

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●交通

往路天元台ロープウェイ・リフト湯本駅8:40 − 北望台9:05

復路天元台ロープウェイ・リフト北望台13:05 − 湯本駅14:07
山交バス湯元駅前15:10 − 上杉神社前15:46

●山行:(歩行時間2:29)

北望台9:06-かもしか展望台9:20-梵天岩10:07-休憩23分-梵天岩発10:30-西吾妻山10:44-西吾妻小屋10:56-途中休憩5分-梵天岩11:14-休憩31分-梵天岩発11:45-人形石12:33-北望台13:04

●記録文

去年の夏に続いて、今夏もBと一緒に青春18きっぷ旅行を計画した。いくつか案があがる中で、「去年は前沢牛だったから、今年は米沢牛だ!」という企画に落ち着いた(安直)。Bが白布温泉を予約してくれたので、せっかくそこまで行くのなら、ということでついでに西吾妻山ハイキングもプランに組み込んでもらった。
5時おきで朝風呂に浸かった後、朝飯を食って満腹となり、白布温泉の中屋旅館を7時半に出発。火事で延焼を免れた西屋旅館を見ながら、天元台ロープウェイの駅まで車道を歩いた。東京の朝とは違って、かなり涼しい。15分ほどで天元台の湯元駅に着くと、すでに数人の人が待っていた。始発は8:20。コインロッカーにいらない荷物を預けて、土産物等見ながら待つ。
定員46人のロープウェイはほぼ満員。座席が6人分しかないので、大部分の人が立っている。ロープウェイの後は3本のリフトを乗り継いで北望台まであがった。2本目、3本目のリフトはかなり長く、結局上についたのは9時過ぎだった。リフトからの眺めはなかなか良好。米沢市街の向こうに蔵王、月山、朝日/飯豊連峰を見渡すことができた。残念ながら足元の花はほぼ終わっていた。
リフトをおりて、まずはかもしか展望台を目指す。南アルプスで鍛えられた直後だったので軽々と進み、樹林帯を15分ほどで展望地に着いた。斜面が岩ごろになった場所で視界をさえぎるものなく、展望を楽しむことができた。西吾妻小屋に泊まったという3人に聞くと、水の出はかなり細いとのことだった。
かもしか展望台を過ぎると、吾妻連峰の懐へと道は入っていった。目指す西吾妻山が正面に見え、左手には浄土平へと連なるなだらかな稜線が見えた。火山で山頂部が赤くはげているのがいくつかある。
登山道は木道をなだらかに降っていった。高山植物はほぼ終わってしまったのか、ミヤマリンドウだけが、その紫色の小さな花を点々と咲かせていた。空は快晴だけど風は冷たく、なにか秋の気配さえ感じられた。大凹の水場は枯れているようだった。
吾妻山のなだらかな湿原地帯を歩いた後、道は再び登り返す。いったん樹林になって再び木道のある湿原に出た先が、梵天岩だった。巨岩が積まれた上に陣取って大休止した。吾妻山の波打つ山々の向こうに茶色くはげているのは、去年ガスにまかれながら登った吾妻小富士だろうか? 途中の無人小屋に泊まってあそこまで歩いて行くのもきっと楽しいに違いない。遠くに目を転じると、右手に蔵王、正面に米沢の盆地、その向こうに月山と朝日連峰、左手の樹林の向こうには飯豊連峰があって、山頂にはまだ雪を置いていた。
チューハイを飲んで一息ついた後、西吾妻山の往復に出かけた。山頂の展望はないとのことで、Bはそのまま梵天岩で昼寝モードとなった。独りゴロ石を伝っていくと、すぐに天狗岩という開けた場所に出る。そこから神社まで行かず、左手に行くと、西吾妻山への道があった。少し降って、針葉樹林の中をなだらかに登っていくと、15分ほどで西吾妻山の山頂に出た。
山頂はせまく展望もない。そのまま通過し少し降ったところで西大巓と檜原湖の眺めがいい箇所があった。その先の西吾妻小屋は2Fもあって2−30人は泊まれそうな大きな小屋。1Fにはトイレもある。水場がどこにあるのかはよくわからなかった。途中の湿原には、ミヤマリンドウが大量に咲いていた。アキノキリンソウも少しあった。天狗岩の岩原に戻り、神社におまいりしてBの待つ梵天岩に帰り着いた。一周するのに45分かかったようだ。
再び岩の上に腰を下ろし、宿でもらった日本酒を飲み、ポテトチップをかじった。お盆のためか、平日なのに人がどんどん登ってくるのが見えた。一息ついた後、来た道を引き返した。大凹の水場をよく見ると、上のほうからかなり細い水が出ているのを見つけた。200mlくらいの水を汲むのに2−3分かかった。飲んでみると少し酸味はあるものの、飲める水だった。
湿原からいったん登り返して、人形岩によってみた。巨岩がいくつかあるもののどこから見ると人形の形に見えるのかよくわからない。展望がいいので、リフトからこことかもしか展望台を周回して帰る人も多いようだ。
樹林帯を20分ほど降ると北望台に戻ることができた。特にガスが上がることもなく、朝ほどではないが見晴らしがいい。時計はすでに13時。休憩も含めると4時間近くのコースタイムだ。本当は湯本駅13時発のバスに乗るつもりだったのだけど、リフトの下り時間も含めると、かなり急がないと間に合わないことがわかった。
3本のリフトを乗り継いで30分ほど。汗をかいているせいもあるが、長袖を着ているくらいでちょうどいいくらいの気温だった。天元台のあたりでは、ゲレンデでたくさんのサルが草の実か何かを食べているのが見えた。あとは14時のロープウェイで一気に湯本駅まで下った。コインロッカーの更衣室で乾いた洋服に着替えて、1時間ほど酒を飲んだのち米沢行きのバスに乗車。今夜の米沢牛目指して、白布温泉を後にした。

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