山に行こう 山行記録 御岳山〜大岳山〜御前山

御岳山 大岳山 御前山

御岳山(標高929m・東京都)
大岳山(標高1267m・東京都)
御前山(標高1405m・東京都)

2001年10月13日(土)晴れ
日帰り 単独行

●ワンポイント

どれも人の多い山ですが、大岳山〜御前山間、あるいは大岳山〜奥多摩駅間の道は比較的静かだと思います。

●写真

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●交通

往路JR蒲田6:18 − 川崎6:21
川崎6:23 − 立川7:18
立川7:38 − 御嶽8:32
西東京バス御嶽駅8:40 − 滝本8:47
ロープウェイ滝本駅9:00 − 御岳山駅9:07

復路西東京バス奥多摩湖16:00 − 奥多摩駅16:19
JR奥多摩16:44 − 立川17:54
立川17:58 − 川崎18:50
川崎18:53 − 蒲田18:56

●山行:(歩行時間5:15)

御岳山駅9:19-御岳山神社9:37-綾広の滝上の水場10:00-大岳山荘10:42-(休憩5分)-大岳山荘発10:47-大岳山頂11:00-(休憩30分)-大岳山発11:30-鋸山手前分岐12:11-大ダワ避難小屋12:23-(休憩10分)-避難小屋発12:33-鞘口(さいくち)山12:48-クロノヲ山13:05-御前山避難小屋13:33-御前山13:46-ベンチ13:52-(休憩16分)-ベンチ発14:08-惣岳山14:15-(休憩22分)-惣岳山発14:37-サス沢山15:13-奥多摩湖バス停15:57

●記録文

奥多摩の大岳山に出かけるのは今回で2度目。前回は96年の夏でえらく暑い思いをして登った記憶がある。今日は秋晴れで、湿度気温もこのくらいの山に登るにはちょうどよさそう。雲取山以来2年半ぶりの奥多摩を楽しみに御嶽へと向かう。
御嶽駅からバスで滝本へ。滝本から御岳山への登りは舗装路で、ロープウェイの下を行くのでカット。ロープウェイに乗って400m余りの標高を稼ぐ。車内はハイカーでほぼ満員だった。御岳山駅でトイレと準備運動を済ませ、まずは御岳山へ。観光地化した山頂一帯の旅館やみやげ物屋を抜けると、神社の階段をひと登りで山頂に着く。頂には立派な御岳山神社がたっている。ここからは日の出山や高水三山辺り(?)の眺めがいい。まだ早いせいか人気は少ない。他のハイカーは御岳山には登らないで、大岳山に向かったようだ。
御岳山を出発。綾広の滝の上あたりに湧く水場までは、登りらしい登りもない。水場の水量は豊富だだけど、場所が場所だけに飲用可能なのかどうかは不明。この先の御岳沢を木橋でわたって、ようやく山道らしい登りになる。しばらくは植林の地味な道が続く。奥の院〜鍋割山からの道を合わせると、岩場っぽい箇所も現れ、道も少し急になる。しばらくするとタンクから水の流れ出る箇所(山荘の水場?)を過ぎ、左手の断崖の上に天文台のような建物が見えてくる。これは大岳山荘の一部だろうか? 大岳山荘前のコンクリートのテラスからは、富士山や高尾方面の眺望がいい。ただし本日は、逆光とかすみのため、あまり鮮明には見えなかった。
大岳山荘前の広場から大岳神社を経て大岳山へ向かう。前回登ったときはこの辺りで小学生の集団登山と鉢合わせてえらい騒ぎになった。今回も、ハイカーが次々と大岳山へと上がっていく様子を見ると、人出は多そうだ。ここから大岳山への道は岩の露出した箇所が増える。息を切らせて10分ほどで大岳山山頂到着。あまり広くない山頂に、30人ほどのハイカーが休憩している。ここからの眺めはというと...富士山、鷹ノ巣山、雲取山、飛竜山、御前山、三頭山、三ツ峠山、その他高尾、道志、奥秩父、大菩薩連嶺あたりも見える。今日はかすんでいるけど、空気の澄んだ日に来ればかなり満足できそう。
山頂の景色を楽しみながら昼ご飯にする。先週榛名山で痛恨の一撃を食らった(?)サトウのご飯の雑炊化にリトライ。晴れているせいでこいつはちょっと熱かったかな...でも、景色のおかげでおいしくいただくことができました。さてここで持参のワンカップを飲むかどうか迷ったのだけど...目の前にデンと構える御前山。大岳山だけだとなんとなく物足りないし、見ているとコイツへの登降欲がムクムクと沸き起こってきた。とりあえず鋸山の手前まで歩いて余力があったら御前山への縦走も視野に入れることに。酒はそこまでおあずけ、ということで、大岳山での休憩は短めに、混雑の続く山頂を後にした。
鋸山を経て奥多摩駅への山道は、御岳からの道に比べて比較的静か。小さなアップダウンを繰り返す尾根道を進む。この付近の山域は山野草の花期も終わりに近づき、紅葉もまだ始まりかけという状態。道端のキノコにも目立ったものはなく、ついついスピードを上げると、リスがものすごい勢いで道を横断して逃げていった。40分ほどで鋸山直下の分岐到着。この調子なら御前山もいける、と判断。左へ大ダワへの道をとる。
快調に飛ばし大ダワ到着。ここは舗装された林道との交差になっている。小さな駐車スペースもあり、4-5台の車が止まっていた。他にはここまで上がってきたのだろうか? マウンテンバイクの一団が休んでいた。自分は林道を横断し、御前山めがけて再び山道へ。少し進むとすぐに大ダワの避難小屋があった。中はきちんと整理されていて布団や暖炉もある。造り的に少し隙間風は吹きそうだけど、3人くらいは何とか泊まれそうだ。隣にはトイレもあったので、ちょっと拝借。ちなみに辺りに水場は見当たらなかった。
さて、ここから鞘口(さいくち)山を経て御前山までは比較的急な登りが続く。多少の下りはあるも基本的には登り一本調子。ここまでくると足にも少し疲労の陰が。黒糖等をかじってこまめに糖分を補給する。鞘口山から御前山の間には、地図にはないクロノヲ山と標識のある小さな頂もあった。両山とも見晴らしは今ひとつ。ただし、この道、交通の便が悪いせいか、人気という意味では他の奥多摩の道に比べてかなり静かな気がした。途中、ほとんど休憩も取らず、御前山避難小屋に到着。無人だけど立派な小屋だ。ここの水場で顔など洗い、御前山への最後の登りに取り掛かる。
10分強で御前山に着いた。ここはいつ来ても何組かのグループが宴会を繰り広げている。ここから惣岳山へ向かう間に2ヶ所ベンチがあって、そちらのほうが眺めがいいので、山頂はそのまま通過。一つ目のベンチから南西方面を望むが、富士山や大菩薩方面は相変わらず逆光で冴えない。二つ目のベンチでは雲取山から川乗山にかけて奥多摩の大部分が眺められる。ここで空腹を覚えたので、まだザックに入っていた味噌汁ともちを取り出し二回目の昼食をいただく。美味。
しばらくの休憩の後、惣岳山へと登り返し、本日最後の登りをクリア。ここで酒を飲まなくてどうする!? ということでワンカップを取り出して一服。これも美味い! そして酔い酔いになったのち、奥多摩湖への急な下りへ。何回か登ったこの急な登山道だけどくだるのは初めて。ここまで飛ばしすぎたせいか、サス沢山の手前辺りでさすがにひざが痛くなってきた。午前中のサス沢山からは奥多摩湖の眺めがいいけれど、今日は日差しも傾いて逆光状態。奥多摩湖も妙に灰色がかって見える。サス沢山からはさらに急傾斜。ひざの痛みと酔っ払った足でふらつきながら、ロープや木の枝を頼りに何とかくだりきる。階段が現れてしばらくで、トイレもある小河内ダムの園地に出た。
小河内ダムの巨大な堰堤の下部からは奥多摩湖の水が強烈な勢いで放水されている。見物する観光客も多い。バス停に着くとちょうど3分後に奥多摩駅行のバスが到着。20分ほどで奥多摩駅へ。ここで例によって十分な量の酒を購入。奥多摩からの帰りは、酔っ払うための時間がたっぷりあるから楽しい。立川へ向かう電車の中で酔い酔いになりながら、日帰りだけどかなり充実感のあった、久々の奥多摩山行の余韻に浸った。

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