山に行こう 山行記録 大野山

大野山

標高723m・神奈川県

2004年4月17日(土) 晴れ
日帰り 同行1名

●ワンポイント

この日山頂の桜(?)が丁度満開ですばらしかったです。難を言えば山頂まで車道がつけられているところですが...トイレもあるし広いので大人数の宴会やファミリー向けではあります。冬に登れば富士山の眺めもよさそうです。

●写真

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●交通

往路JR蒲田6:32 − 横浜6:48
相模鉄道横浜6:57 − 海老名7:29
小田急海老名7:34 − 新松田8:09
富士急バス新松田駅8:15 − 山北駅8:35

復路JR谷峨14:55 − 国府津15:29
国府津15:36 − 川崎16:35
川崎16:42 − 蒲田16:46

●山行:(歩行時間3:22)

山北駅8:40-大野山入口9:00-大野山登山口9:17-共和小学校9:40-途中休憩10分-イヌクビリ10:46-大野山10:57-休憩157分-山頂発13:34-谷峨駅14:49

●記録文

本日はBが同行。先週神田でいくつか買い物をして(勿論山用品の)、Bの靴も新調したので軽めのところにして、といわれる。一方そろそろ泊まりのトレーニングもしたい自分は、荷物にオモリを入れて14kg担ぐことにした。いままで使っていたストック(シングル)が壊れた(曲がった)ので、ダブルストック(LEKIのマカルー)を新たに購入。その使い勝手を試すのも目的だった。今日の予想最高気温は26度。暑くなりそうだ。
小田急新松田駅で降りると、西丹沢方面のバスは発車15分前ですでに大行列。山北駅行きのバスが先に来たので、それに乗って山北まで行き大野山登山口までは歩くことにした。乗客は5人ほど。一人だけいたハイカーは高松山入口で降りていった。
閑散とした山北駅を出発。農産物の直売所があると聞いていたが見つからなかった(帰りの電車の中でそれは東山北駅にあることがわかった)。西丹沢行きのバスは増発したようで、2台続いて通っていった。246に出ると排ガスがひどかった。指導標に従い大野山方面へ折れると、車の往来はほとんど無くなった。東名高速の下をくぐったしばらく先から、農村の中を抜ける細い舗装路の登りとなった。道の上に真新しいモグラの死体があって、なんともいえない気分になった。畑地には空豆やら葱やらお茶やらいろんなものが植わっていた。
共和小学校の前に出ると道はいったん平坦になった。ここまででかなり汗をかいたが、乾いた風は心地よかった。ここからは大野山の眺めがよくて、山頂の牧草地は大菩薩辺りのカヤトのようだった。小学校の隣には立派な公衆トイレもあった。
しばらく行った先で山道となった。この道、植林がほとんど無く、新芽のでかかった木々が美しかった。気温が上がってきたせいか、喉が渇いた。水がうまかった。
黙々と登っていったん平坦な山腹のトラバース道となる。飛び出た先がイヌクビリ直下の牧草地脇で、ここの木段はなかなかの急勾配。こんなところでダブルストックが役に立った。今日はとにかく暑いけれども、もう少し気温が低ければさわやかなところだろう。
登りきった稜線がまた舗装路で、電線まで通っている。ここはもう牧場の一角らしい。しかし、牛は見当たらない。正面には丹沢や道志の山々が春霞の中に浮かび上がっていた。舗装路を辿っていくと牧場の案内図があった。ちょうど下から自転車で登ってきた人が休んでいた。その先には砂利の駐車場があって、ここまで車で上がってこれることが分かった。商売っ気は無いらしく、茶店や自販機は見当たらなかった。左手を見ると箱根の山々がかすんで見えた。
5分ほどで大野山山頂へ。山頂一帯は桜の盛りだった。向こうには富士山も見えた。あたりは広い草地で、まさに花見のためにあるような山頂だった。満開の桜の樹下に陣取ってビールで乾杯。思わぬ花見山行にBも満足のようだった。やがて人が増え始め、数十人くらいの人出になった。30人の大集団が近くで宴会を始めたのには辟易したが、しっかり昼寝だけはとった我々だった。
トイレを拝借し、谷峨駅へ下山。しばらくは牧草地帯をおおらかに降っていった。木が無いので眺めはいいが、今日のような炎天下では単に暑いだけの道だ。途中にはベンチとテーブルがあって、場合によっては山頂よりもこちらの方が静かに休めそうではあった。牛は結局1頭も見ることができなかった。
やがていったん舗装路に出た。都夫良野の頼朝桜という巨木があったが、完璧に葉だけと化していた。目の前は広く真新しい舗装路で、近くには(立派だと想像できる)トイレもあるらしい。人がほとんどいないだけに、ここまで整備されるとちょっと興ざめだが...
再び山道に入り、すぐまた車道に出た。下った先で酒匂川を渡ると広い畑地に植えられたレンゲのピンク色が鮮やかだった。246を越えて左手に下った先が谷峨駅。券売機も無い無人駅だ。やってきた御殿場線は結構混んだが、新松田でたくさん降りたので後は座って帰る事が出来た。冷房のきく東海道で飲んだハイリキが妙に喉に染み渡った。

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