山に行こう 山行記録 大山〜高取山〜弘法山

大山〜高取山〜弘法山

最高点 大山 標高1252m・神奈川県

2002年3月9日(土) 晴れ
日帰り 単独行

●ワンポイント

大山自体は観光地ですが、参道以外の道は人気もなく静かです。人工物も多いですが、蓑毛越から高取山までの防火帯が開放的で気に入りました。弘法山まで行くと騒がしいので高取山あたりで降りちゃうのがいいかもしれません。

●写真

写真を見る
写真を見る(JPEG 12枚 490K)

●交通

往路JR蒲田4:49 − 東神奈川5:04
東神奈川5:17 − 町田5:46
小田急町田5:51 − 秦野6:27
神奈中バス秦野駅6:35 − 蓑毛6:51

復路小田急秦野13:55 − 海老名14:21
相鉄海老名14:31 − 横浜15:01
JR横浜15:07 − 蒲田15:27

●山行:(歩行時間5:36)

蓑毛6:55-蓑毛越手前分岐7:33-富士見台8:37-大山9:01-(休憩15分)-大山発9:16-(ベンチ休憩30分)-蓑毛越10:31-高取山11:35-弘法山12:39-(休憩15分)-弘法山発12:54-権現山13:03-秦野駅13:31

●記録文

ハンワグ履き慣らし第2弾ということで、本日は丹沢の大山へ。大山自体も自分にとっては初めてのピーク。早朝からの晴天に展望への期待も高まる。小田急線を秦野で降りて、蓑毛行きのバスに乗車。数人の乗客のうち、登山者は自分ひとり。ケーブルのある大山に、蓑毛から登る物好きはいないのかな...?
蓑毛で下車し、トイレを済ませて出発。山道手前には茶屋もあったが、朝早いせいか営業していない。蓑毛越までのルートは関東ふれあいの道に指定されており、道は完璧に整備済み。植林だけど杉林の雰囲気がいい。シカフンも落ちていたりして、丹沢らしい。何回か林道を横断し、講中登山の碑のある蓑毛越手前の分岐で、下社に通じる関東ふれあいの道と別れ、大山山頂を目指す。
ここからは山道らしく傾斜が急になる。今日は北風が強く、しばらくして広い尾根上に出ると、吹きっさらしになって寒い。顔や首もちょっとひりひりしてきた。どっしりとした尾根をつめていくと、お地蔵さんがいくつかならんでいる広場に出る。暖かければここで一息つくところだけど、ぴゅうぴゅう風が吹き抜けるので、写真だけとって通過。
そこからカヤトの暖かい平地を抜け、江戸時代の女人禁制の碑を通り過ぎると、右手から下社に続く道が合流。しばらく行くと、もう一本下社から上がってくる道が合流し、ここには16丁目という石碑があった。本日はじめての登山者とここで遭遇。土曜なのにここまでだれにも会わなかったので、なんとなくほっとする。
しばらく上がって、富士見台という場所で、富士山と箱根のお山の展望を堪能。こぶ山の金時山や盛り上がった神山がよく見える。明神ヶ岳は丘陵状のせいかちょっと不鮮明。富士見台の説明には、大山で一番富士山がよく見える場所、とある。そーすると、山頂からの展望はどうなんだろうか...?
更に行ってヤビツ峠からの道と合流。木段を登り、鳥居をくぐって、いくつかの社が立ち並ぶ山頂に到着した。とにかく風が強いけど、南面の秦野市から太平洋にかけての眺めは、山頂直下が崖状になっているので、絶景。三浦半島や江ノ島が午前中の陽光にまぶしく見えた。一方、丹沢山塊や富士山の展望は樹林や建物に隠れてよくない。ちなみに山頂には自販機や売店もあるが、時間が早いせいか営業していなかった。ハイカーも2−3人程度。
山頂を去り、途中にあった南斜面の暖かいベンチで昼食をとることに。ここは風もなく陽だまりになって本当に暖かい。ゆっくりと弁当を食べることが出来た。食べているうちに9時を過ぎてケーブルが動き出したのか、にわかにハイカーが増え始めた。16丁目までのくだりは集団とのすれ違いがいくつも起きて難渋する。子供づれも多い。今日は革靴の慣らしだし、下社の様子にも興味があったので、本当は日向薬師に降りる予定だったのだけど、この様子を見てルート変更。高取山、弘法山と歩いて、秦野駅まで降ることにする。途中登山道脇をけたたましい音の荷揚げリフトに乗って山頂まで上がる売店の兄ちゃんを目撃した。
まずは蓑毛越まで一気に降下。蓑毛越は広く明るいところで、雰囲気の良い峠。ベンチもいくつかあって休憩したくなるところ。ここから浅間山を経て高取山手前の林道分岐までは、防火帯のとても快適な尾根道。思わず走るようにくだってしまう。途中草笛で童謡を吹きながら歩いている人がいて、意外と遠くまで音が聞こえるので驚く。はじめ聞こえたときはちょっと不気味だったけど...それとこの辺は、NTTのアンテナ施設があったり、送電線が山をまたいでいたりと、なにかと人工物がうるさいのはちょっと残念。
高取山へは急坂を登り返す。小狭い山頂には多数のハイカーが休憩していた。野良犬がハイカーの昼飯をたかって回っている。ここからさき、手近なハイキングコースになっているのか、そこそこ人出が多い。
新善波ずい道の直上を通り越し、善波峠到着。まっすぐ行けば鶴巻温泉で、このあたりはもう下界の裏山的雰囲気。右手に道を戻るように進み、弘法山につくとそこはすでに山ではなく公園で、自分のいでたちは場違い。乳がよく出るようになるという弘法の井戸や、鐘をついていたずらする小学生を眺めて一息。表丹沢の山並みを眺めながら、権現山に向かい、平野越しに丹沢山塊を眺めてみる。一帯は秦野市民の憩いの場といった感じで、家族連れやご老人が多い。権現山を後にし、ちょっと痛くなった左ひざを引きずりながら、秦野駅に向かった。
今回の山行、革靴の慣らし的な意味で言うと、もう2−3回使ってあげないと、足になじまないかな、という感想。本日は、右足の甲と足首、それから爪を切っていなかったせいか、左足の小指が痛くなった。早く足と一体化させたいものだ。
大山については、確かにいい山だけど、ノリとしては高尾山とか筑波山と変わらず。自分としては蓑毛越から高取山までの尾根道のほうが発見でした。

戻る

ホームページへ
(C)2002 Kazushige Koai