山に行こう 山行記録 浅間嶺

浅間嶺

標高903m・東京都

2002年1月4日(金) 快晴
日帰り 単独行

●ワンポイント

このコースは途中大岳山と御前山を間近に見ることが出来ます。冬に行ったので払沢の滝がガチガチに凍っていてきれいでした(→奥多摩で凍る滝として有名らしい)。

●写真

写真を見る
写真を見る(JPEG 7枚 476K)

●交通

往路JR蒲田4:33 − 川崎4:37
川崎4:46 − 立川5:39
立川5:41 − 武蔵五日市6:12
西東京バス武蔵五日市駅6:23 − 浅間尾根登山口7:11

復路西東京バス払沢の滝入口12:23 − 武蔵五日市駅12:40
JR武蔵五日市12:51 − 拝島13:10
拝島13:10 − 立川13:28
立川13:36 − 川崎14:30
川崎14:35 − 蒲田14:39

●山行:(歩行時間3:48)

浅間尾根登山口7:15-馬頭観音7:54-一本杉8:20-浅間嶺山頂9:15-休憩50分-山頂発10:05-峠の茶屋10:55-払沢の滝11:45-休憩10分-滝発11:55-払沢の滝入り口12:03

●記録文

去年は怪我から開放されて、毎週のように山に出かけた1年になったけど、年が明けて2002年。今年はどうなりますか...たくさん楽しい山行に出かけられますように...ぱんぱん!
さて、1/4も休みがもらえて、なんと今年は10連休! 登り初めは、軽く奥多摩の浅間嶺にすることに決めた。前回の山行から一月半のブランクがあるのと、運動不足、正月ボケも重なって、多少不安もあることだし。しかも、連日の不摂生で夜型になってしまったので、本日は3時間弱の睡眠時間になってしまった。まー、毎日ごろごろ寝溜めしてたのであんまり眠くはないのだけど。
武蔵五日市までの車窓は、まだ夜明け前で真っ暗。暖房の効いていない車内は足元からじんじん冷えた。駅を出てバス停に着くとようやく東の空が明るくなってきた。バスの乗客は3人。今日は平日だけど、あいかわらず乗客が少ない。奥多摩の山肌に鮮やかな斜光がさす中、数馬の手前の浅間尾根登山口で下車。乗車賃870円也。
一人の人影もない中、車道から集落に入っていく。左手の沢には、巨大な氷柱ができている。やはり1月ともなると、鼻も曲がる寒さだ。山道に入るにつれ笹尾根の向こうから徐々に日が差してきて、だんだん暖かくなってくる。当然歩いているので、体も温まってきたわけだ。振り返ると、笹尾根全体に朝日がさしてまぶしいほどだ。澄んだ空気も新年らしい! 時折日陰に入ると冷えるが、日向は暖かい。ここから尾根道までは本日、唯一のまともな登り。運動不足で多少息切れしたが、40分ほどであっという間に馬頭観音のある浅間尾根に合流した。
浅間嶺までの尾根道は、軽いアップダウンの繰り返し。ところどころ日陰に入ると、霜柱が凍結して、地面が、がちがちに波打っている。一方、日当たりのよいところはたいてい見晴らしもよく、はじめは笹尾根から三頭山。そこを抜けると、今度は北側の御前山、大岳山が目の前にでかい。御前山の向こうには、鷹ノ巣山や七ツ石山、もう少し行くと、雲取・飛竜までセットで見えてくる。麓にへばりつくように点在する民家のミニチュアのような姿や、遠くに見える都内の高層ビル群など、実に展望が愉快な道だ!
そうこうしているうちに、東屋・園地・便所のある小平地に到着。どうやらこの付近が浅間嶺のようだけど...標識がないのでわからないのだが、山頂らしき方向にしばらく登ると、そこが浅間嶺だった。山頂は長く広く、展望は抜群。笹尾根、丹沢の向こうに雪化粧した富士山が顔を出している。北側には奥多摩の山々が、勢揃いしている。冬・正月・午前中ということで条件もよい。雲一片もない。日も高くなってきて、ベンチに座っていても、寒さは感じない。まさに陽だまり山行だ。腹もすいてきたし、景色をめでながら、酒を飲み、早い昼食にする。例によって味噌汁にもち投入で、本日は卵も入れてみた。うまし! ちなみに山頂では3人の登山者がやってきたのみだった。
名残を惜しみつつも下山。麓まで2時間弱の行程だ。あとはもう一つの楽しみ、冬期に凍結するという払沢の滝の見物に心がはやる。くだりはなだらかだったが、古傷の膝が寒さのためかなり痛んだ。途中沢と合流し、水場もいくつかあった。飲用可のようだ。水温は思ったほど低くない。しばらく行くと、峠の茶屋、と看板のある茶店があらわれた。ここまでは林道も通っていて、車で来た観光客が大岳山や新宿方面を展望できるようになっていた。林道・山道・車道を交えながらどんどん下る。数馬に多かったカブト造りの家はここにもあった。
払沢の滝入口は駐車場、みやげ物屋、食事処などがあって、ちょっとした観光地。ここから10分ほど(650mの表示あり)で払沢の滝にたどり着く。凍った滝への期待を胸に、ついつい歩度もあがる。滝が視界に飛び込んでくると、おーなるほどすごい。滝は滝として流れているのだけど、その岩壁にかかった飛まつがツララになって幾重にも折り重なっている。滝壷も凍っていて、時折上のほうから、氷のかけらが降ってきては、カラカラと音を立てている。ツララの層の裏側を流れる水流も美しい。しばし見入り、ここで取っておいた酒を飲む。ちなみに、見学者はごくまばら。東京都にこんな自然の芸術があろうとは...一見の価値アリ、です。
最後、滝からバス停まで歩道を戻って本日の山行は終了。持参の酒を飲みながら、武蔵五日市に向かい、さらにワンカップを購入。酔い酔いになって帰宅しました。お土産でかった青梅の梅干(1000円也)もけっこうイケました。
てなわけで今年も酒飲み山行を繰り返しそうな予感の年明けになりました...

戻る

ホームページへ
(C)2002 Kazushige Koai