2004年7月3日(土) 晴れ
日帰り 同行1名
●ワンポイント
とにかく暑いハイキングになりました。当たり前ですが、こんな時期に行く標高の山ではありません。晩秋から早春に行くのが吉でしょう。山頂は開けているので、大人数にも向いていますが、人工物は一切ありません。入下山口にもトイレや売店が無いので要注意です。展望はまぁまぁという程度だと思います。 |
●写真
写真を見る(JPEG 7枚 296K) |
●交通
往路 | JR | 蒲田6:32 − 横浜6:48 |
相模鉄道 | 横浜6:57 − 海老名7:29 | |
小田急 | 海老名7:34 − 新松田8:09 | |
富士急バス | 新松田駅8:15 − 高松山入口8:26 |
復路 | 富士急バス | 田代向14:40 − 新松田駅14:58 |
小田急 | 新松田15:11 − 海老名15:47 | |
相模鉄道 | 海老名15:53 − 横浜16:24 | |
JR | 横浜16:29 − 16:47 |
●山行:(歩行時間3:29)
高松山入口8:31-途中休憩10分-ビリ堂9:58-高松山10:26-休憩100分-山頂発12:06-尺里峠12:44-途中休憩20分-田代向14:10 |
GW後、飲み会続きで不健康な生活にどっぷりとつかってしまった。今回は一月半ぶりに再始動。本格的な夏山シーズンに向けて、体を作り始めることにした。今年の梅雨はちっとも梅雨らしくなくて、からっと晴れたり台風がやってきたり、はたまた朝から雷雨になったり、なんだか例年にも増して異常気象がひどくなっている気がする。土日がこんなに晴れるなら、ちゃんとトレーニングしておけばもっとヘビーな山にいけたのに...と後悔する一方で、少し環境破壊が心配になってしまったりもするのだが。 |
高松山は足柄の低山。開けた山頂の、手ごろなハイキングコースのようだ。本日もBを誘って6時過ぎに家を出た。新松田に着くと西丹沢行きのバスは相変わらずの行列だったが、いつもどおり山北駅行きはゆうゆう座れて出発。高松山入口で下りたのも我々だけだった。バス停前には牛乳屋があるのみ。トイレなどは無い。しかし指導標はしっかりしていて、それに従っていくと、東名高速をくぐって左手に折れ、果物畑の脇を通って林道となった。朝方の駅のホームでは涼しささえ感じられたのだけど、ここでは日差しがじりじりと暑く、汗がにじみ出てきた。 |
やがて、道はいったん山道となった。雑木の湿っぽく暗い道だ。しばらく行くと再び舗装の林道となり、茶畑や果物畑の脇を行く。眼下に松田町の田園地帯が広がって、その脇に東名高速が這うように伸びている。朝方見えていた箱根の山は霞み始めていた。 |
農道が尽きたところで再び山道となった。この辺り、森が意外とうっそうとしている。杉があるかと思うと、竹林があったり、広葉樹や照葉樹が混然となってうるさいくらいの感じだ。辺りは湿っぽいので、羽虫も多く、ちょっと休憩するとあっという間に蚊にたかられてしまう。ゆっくり休憩も出来ず、厚さでヘロヘロになりながら高度を上げていった。途中アラゲキクラゲを発見。いくつか収穫して持ち帰ってスープにした。 |
送電線の鉄塔のある辺りで小休止。蚊を避けて炎天下での休憩だ。家で凍らせておいたペットボトルの水が程よく溶けてうまい。雑木の向こうには、沸きあがった雲の上に富士山の頭がかすんで見えていた。気がつくと、Bもこの暑さでだいぶぐったりしているようだった。 |
暑さで朦朧としながら高度を上げていくと、道はだんだん植林がちとなる。少し涼しい風も吹き始め、蚊もいなくなったので気分が随分楽になった。この辺り、低山にしては山深く、なかなか雰囲気のいいところだった。 |
ビリ堂で小休止。傍らに小さな御地蔵さんがある。看板に能書きがあって、ここが花の百名山だと書いてあるけど、そんな話は聞いたことが無いよーな...ここから山頂までは30分。久々の山のせいか、暑さのせいか、なんだか登り2時間の行程が、ずいぶん長く感じられる。 |
ビリ堂からしばらくは急坂だった。やがて山頂手前の稜線に出ると鹿柵があった。ここから柵沿いに左手にいけばジダンゴ山への縦走が出来るはずなのだが、今日はとてもそんな気にならない。道も草がちのようなので、歩くなら冬枯れの時期がいいのだろう。 |
そこから山頂までは5分ほど。着いた高松山の山頂は、小広い草原になっていて開放的。しかし本日は夏の直射日光が容赦なく照りつける灼熱地獄と化していた。こんな季節に登る山ではないということを示すかのように山頂には誰もいない。ここまでも一人の登山者ともすれ違わなかった。東屋のひとつでもあればまた違うのだろうけど、本当に人工物が何も無いただ野っぱらだった。 |
ともあれ登りついた達成感があったことだけは確かなので、山頂の端の日陰を捜し、氷水と一緒に持ってきた冷えたビールで乾杯。おにぎりやらカップメン、凍らせたパイナップルなど食べた後は、ぐったりとして昼寝モードに入った。日が高くなるにつれ日陰が移動し、暑くて目覚めたときには、二人ともすっかり焼きあがっていた。そんなこんなでそれ以上山頂に滞在する気にならず、12時過ぎに下山開始。見回すと二人のハイカーがそれぞれ端っこの日陰で休んでいた。 |
高松山からは植林帯の降り。防火帯もあって、涼しければ気分の良いところだろう。降りながらも汗をかき、やがて畜舎が見えると、林道にたどり着いた。なかなか猛烈な匂いだが何を飼っているのだろうか? 尺里峠からは林道の単調な降り。暑いので日陰で休み休み降りて行く。あたりにはトカゲやらヘビやらがうじゃうじゃいるようだ。この林道はたまに車の往来がある。 |
山上の民家が現れて林道の斜面から向こうを見ると、大山やら丹沢の主脈辺りが正面に見えた。指導標に従い林道を離れ、虫沢の集落へと茶畑の中の急坂を降っていった。午後になっていっそう気温が上がっているようだった。コンクリートの照り返しが痛いくらい暑い。道端に咲いていた山百合の花を見て一服の涼を得ると、龍王寺の裏手に出た。 |
虫沢からは田舎らしい集落の中を川沿いに歩き、やがて中津川に出た。右手にあるふれあい動物広場の様子を覗きにいくと、シーズンではないのか閑散としている。ペンギンに触れるとかいう情報もあったのだが、なんだかそんな雰囲気でもないので、そのまま田代向のバス停へと向かった。何軒かの宿屋はあるも、頼みの綱の酒屋が見つからない。あきらめて、田舎らしい時間を過ごしつつバスを待った。あたりにはトイレもない。ここはジダンゴ山への登山口でもあるのだが、ハイキングルートとしてはやはりマイナーなのだろう。 |
新松田では前から気になっていた駅前の煎豆屋で落花生を購入。駅の売店でチューハイを買ってBとともに小田急線で食べると、これがなかなかうまい豆で。小さな幸せを味わいながら、帰路に着いた我々だった。 |