山に行こう 山行記録 稲村岩〜鷹ノ巣山〜六ツ石山

稲村岩〜鷹ノ巣山〜六ツ石山

稲村岩(標高843m・東京都)
鷹ノ巣山(標高1737m・東京都)
六ツ石山(標高1479m・東京都)

2002年4月6日(土) 晴れ後薄曇り
日帰り 単独行

●ワンポイント

鷹ノ巣山からは雲取山そっくりの(?)展望を得ることが出来ます。稲村岩に寄り道すればちょっと得した気分になれるかも...

●写真

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●交通

往路JR蒲田5:48 − 川崎5:52
川崎5:54 − 立川6:47
立川7:05 − 奥多摩8:23
西東京バス奥多摩駅8:28 − 東日原8:50

復路JR奥多摩16:23 − 立川17:22
立川17:33 − 川崎18:26
川崎18:26 − 蒲田18:30

●山行:(歩行時間6:26)

東日原9:00-稲村岩基部10:11-稲村岩上10:21-稲村岩基部10:32-鷹ノ巣山山頂12:33-休憩31分-鷹ノ巣山発13:04-六ツ石山14:10-休憩8分-六ツ石山発14:18-三ノ木戸林道分岐14:38-奥多摩駅16:05

●記録文

前日に今日の山行の計画を立てる余裕がなかったため、先週訪れた東日原方面へ今週も進出することに。要は、電車やバスの接続を考える時間もなかったので。目標はここ何年か登っていない鷹ノ巣山にする。鷹ノ巣山は雲取山のサブセット、あるいはOEMとでも呼びたくなるような山容。メールをくれた方が雲取への登路にとる、という話がどこか頭にあって自分もなんとなく気を惹かれた、という理由もある。
南武線、青梅線とも、先週とは明らかに登山者の量が違う。青梅線にいたっては、10倍以上に膨れ上がっていた。先週はがらがらだった東日原行きのバスも、今日は臨時増発が出た。やはりみんなこの陽気に、どうしても山に足が向くのだろう。東日原で準備を済ませ、後発でゆっくりと歩き始める。こんな日でも少しポジションをずらせばけっこう静かに登れるものだ。
まずは稲村岩の米粒のような形を見ながらいったん日原川へくだる。実は、初めて登った奥多摩の山が鷹ノ巣で、当時入門者だったわたしは、「えーっ? 一回くだって登るのー?」とか思ったものだ。勿論今はこの程度どうということはない(笑)。橋からは日原川沿いの新緑がきれいだ。しばらく行くと、沢沿いにヒトリシズカやハシリドコロが花をつけていて春らしい。木々の新芽も緑の点描のように輝いている。
沢を離れて急登をこなし稲村岩の基部到着。前後の間隔をあけるため写真をとりながら意識的にゆっくり歩いていたら、けっこう時間がかかってしまった。せっかくなので、過去一度も登ったことのない稲村岩を往復することにする。赤ペンキをたどり岩を攀じて10分で稲村岩上に到着。川乗/本仁田方面、長沢背稜がクリアに見え、だれもいないしなかなかお得な気分が味わえた。上部には小さな社があって標高843mと標があった。
戻って、再び稲村岩尾根に取り付く。ここから山頂までは忍の一字。とにかく汗を流しながら、高度を稼ぐしかない。足元にある標高の表示が励みになる。ここを夏に登ると、ブナ樹林の中で景色が何も見えない上に沸騰しそうなくらい暑くなる。虫も多い。一方秋は収穫のとき。自分が登ったときはブナハリタケが最盛期だった。本日はブナ林が落葉しているため長沢背稜や川乗山が枝越しに見えた。
ヒルメシクイノタワを過ぎ、雪の名残を足元に見ながら、ラストスパートをかけ山頂到着。広い山頂には大勢のハイカーが休憩していた。実は今までこの山でまともに景色が見れたことはないのだけど、今日は薄曇りながら、富士山や南アルプスまで見える。その他列挙すると、御岳、大岳山、御前山、三頭山、雲取山、飛竜山、和名倉山、大菩薩連嶺、丹沢山塊、浅間山(?)等々、偽雲取山、とも言うべき展望を得ることができた。
山頂で昼食にする。日がかげって意外と寒いのでお茶も沸かして一服。景色を見ながら、これで鷹ノ巣の評価がワンランクあがったな、と思う。
本日はここから六ツ石山を経て奥多摩駅まで下山。防火帯の開放的な石尾根を降ってゆく。しばらく行くと広葉樹の道になり、落ち葉の堆積に道が埋もれて滑りやすい箇所があった。もくもくと進み、六ツ石山到着。切り開きから鷹ノ巣山が見えた。山頂は広いけど、あまり展望のよくない山だ。六ツ石から尾根をしばらく下ると、鹿の親子がいた。丹沢や白岩山付近の鹿と比べて用心深い。
落ち葉に足を取られつつもどんどんくだる。途中から同道したおじさんに花の名前や鳥の名前を聞きながら、山情報の交換をすることができた。話をしながら下ったせいかあっという間に林道到着。その後おじさんとは駅前まで一緒に行き、酒を買う際に別れた。お土産を探すもめぼしいものがなく、次の電車が10分ほどで出そうなので電車に乗り込んで酒を飲み始め、あとはいつもどおり、酔い酔いになりながら帰路に着いた。

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