2001年7月14日(土) 晴れ
日帰り 単独行
●ワンポイント
夏に登ったので苦行のようになりました。山頂も狭いです。いつか大菩薩から一泊で小金沢連嶺を歩いてみたいと思ってます。 |
●写真
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●交通
往路 | JR | 蒲田4:49 − 東神奈川5:04 |
東神奈川5:17 − 八王子6:11 | ||
八王子6:34 − 初狩7:35 |
復路 | JR | 初狩15:04 − 大月15:10 |
大月15:23 − 立川16:20 | ||
立川16:23 − 川崎17:17 | ||
川崎17:20 − 蒲田17:24 |
●山行:(歩行時間5:26)
笹子駅7:40-吉久保バス停7:55-桜公園8-12-曲沢峠9:28-藪下10:30-滝子山11:05-休憩55分-山頂発12:00-檜平12:24-水場13:05-休憩17分-水場発13:22-初狩駅14:18 |
●記録文
99年初夏の足の故障から2年。アキレス腱自体は1年位前から大体調子を取り戻したのだが、その後も仕事の関係で不規則な生活が続いたので山に登る機会もあまりなかった。そうこうしているうちに、6月にわたしもとうとう嫁さんを迎えたので、多少生活も規則正しくなり、なんとなくまた山が恋しくなってきた。日帰りで足慣らしということで、今回は滝子山を目指してみた。中央線を行き来するたびに、どっしりとした山容が目に入る滝子山には、一度登ってみたいと思っていた。 |
朝5時前に自宅を出発。季節が季節なので、涼しいとはいえない。コンビニでカップメンを調達し、一路JR笹子駅へと向かう。今までは、川崎から南武線経由で立川に出て、6:40くらいの甲府行が山梨方面へ出る最速パターンかと思っていたが、同じ時間の京浜東北で蒲田を出て、東神奈川から横浜線に乗れば、八王子発からもう一本早い松本行きに乗車できることが判明。今回はその乗り継ぎにしてみる。朝の横浜線は、南武線より若干人が少ないのでラク。八王子のホームでは、松本行きの電車に登山スタイルの人々が行列していたけれど、座れないほどではなかった。 |
笹子駅に到着。ここは朝は駅員がいないらしい。他にこの駅で降りたハイカーはひとり。準備運動をして、国道を初狩方面へ向かう。コンクリートの路面からは朝だというのにうんざりするような熱気が放射してくる。笹子酒造で酒を買いたいのだけど、やっぱりこんな時間では、開いてないよなぁ...横目に見ながら通り過ぎ、じきに国道を左に折れ吉久保の集落内へ。登山案内の看板前でうろうろしていると、軽トラに乗った地元のおじさんが、滝子への道を教えてくれた。親切。 |
桜公園を過ぎてしばらく行くと、「トゥモローランド」と表札のあるあやしい小道が右へ続く。これが滝子への最短ルート(寂敞尾根)への入り口らしい。そういや、何年か前お坊山からのルートを間違えてこの林道に下りて来たときも、あやしい表札だなぁ、と思ったっけ...(笹子雁ヶ腹摺山のページ参照)今日はここは通り過ぎて、沢沿いのコースへと進む。しばらく林道を進むと、右側に滝子山への指導標があるので、山道に入る。ここから1.5時間ぐらいはずみ沢に沿っての登りとなる。 |
沢沿いで特に展望もなし。とにかく暑いので、ときおり沢の水で汗を流しながら進む。地元の小学校のつけた滝の名前の紹介などが所々にあるが、今は暑くてそれどころではない。途中造林小屋の手前辺りで多少藪が深くなり大鹿峠の方へ道を間違えた。さらには、藪の中で次々と体に毛虫が付着し、一瞬パニックに。なんとか平静を取り戻し、造林小屋の先で休憩していると、本日はじめての登山者が追いついてきた。このあたりで沢も尽きてヤマオダマキなどを見つけたりしてしばらくのぼると、ちょっとした草原につく。ここが藪下らしい。辺りはトリアシショウマの花盛りであった。ここからは大谷ヶ丸が近い。しばらくは強烈な日差しをさえぎるものもなく、この草原の中を悶々と進む。 |
再び樹林の中をしばらくのぼると、井戸のような湧き水のある白縫神社が忽然と現れる。こんなところに本当にお姫様が隠れたのかなぁ? さてここから、ひと登り、初狩への道を分けてしばらくで、ようやく山頂にたどり着いた。あまり広くない(しかも木陰の少ない!)山頂には中年男性3人が休憩中であった。 |
そのうちの一人は寂敞尾根からのぼってきたらしいのだが、朝方尾根の入り口付近で熊を目撃したとのこと。この辺りは人里が近いとはいえ(近いからか?)、ツキノワグマが出没することがあるらしい。 |
今日は富士山は雲の中だったが、黒岳や雁ヶ腹摺、三ツ峠など近場の山はよく見えた。大菩薩からの縦走もそのうちやってみたいなぁ、と思いつつ、山頂の端に少しだけ出来た木陰で休む。1時間ほど休憩し腹ごしらえをして出発。 |
初狩に向けて下山。熊の話を聞いた後なので、多少辺りに注意しながら行く。かなりくだって、途中沢にたどり着いたところで、湯を沸かしてお茶で一服。これは至福のひと時だ。 |
高度が下がると共に気温もどんどん上がる。民家が現れ始めるとコンクリートの照り返しで朦朧としてきた。一方、地元の人が気さくに声をかけてくれたりして、それはそれで下山後の心が和む。 |
途中の酒屋に熊を目撃したという話をしていたおじさんがいたので、一緒に駅に向かう。大菩薩からの縦走の話をすると、夜行日帰りじゃないときついのでは、とのこと。あと途中水場がないので、水は用意していかないとダメらしい。既に酔っ払いのおじさんとは駅で別れ、私は酒を購入。駅舎で30分ほど飲んでいると一瞬雷雨になるも、すぐにまた晴れ、夏らしい風情を感じさせた。あとはいつもどおり酔っ払いと化して、やってきた中央線で帰路についた。 |