山に行こう 山行記録 三ノ塔〜塔ノ岳〜丹沢山

三ノ塔〜塔ノ岳〜丹沢山

三ノ塔 標高1205m・神奈川県
塔ノ岳 標高1491m・神奈川県
丹沢山 標高1567m・神奈川県

2002年5月6日(月)晴れ
日帰り 単独行

●ワンポイント

蓑毛から塔ノ岳、丹沢山、宮ヶ瀬と歩いて、とにかく充実感のある日帰り山行でした。やっぱり塔ノ岳から先がいいなぁ...とりあえずこの日はヒルには出くわしませんでした。

●写真

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●交通

往路JR蒲田4:49 − 東神奈川5:04
東神奈川5:17 − 町田5:46
小田急町田5:51 − 秦野6:27
神奈中バス秦野6:35 − 蓑毛6:51

復路神奈中バス宮の平16:02 − 本厚木駅16:55
小田急本厚木17:02 − 海老名17:08
相模鉄道海老名17:19 − 横浜17:49
JR横浜17:58 − 蒲田18:18

●山行:(歩行時間8:28)

蓑毛6:58-林道終点7:20-ヤビツ峠8:07-富士見山荘8:25-ニノ塔9:13-三ノ塔9:29-烏尾山10:00-行者岳10:25-書策小屋10:44-新大日茶屋10:58-休憩17分-新大日茶屋発11:15-塔ノ岳11:44-休憩6分-塔ノ岳発11:50-丹沢山12:42-休憩8分-丹沢山発12:50-円山木ノ頭13:36-本間ノ頭13:59-金冷シ14:52-宮の平バス停15:57

●記録文

GW山行第4弾。最終日にどこに行くか。悩んだ末決められなかったので、近場の丹沢に出かけることにした。とりあえず塔ノ岳。過去歩いたことのない表尾根を歩きたい。5/3の大山から眺めた三ノ塔と塔ノ岳の姿にあてられたのかもしれない。ヤビツ峠のバスに合わせるのも億劫なので、蓑毛から歩いてヤビツまで上がって、塔ノ岳を目指すことにする。ヤビツ行きバスを待つよりそのほうが早い。予定では大倉尾根を下山のつもり。
蓑毛では7-8人が下車。用を足すうちだれもいなくなり静かな出発となる。しばらくは沢沿いの舗装路を行く。シャガやらオドリコソウやらが咲いている。沢を渡るところには「全国名水百選 春嶽湧水」の標がたっている。
ヤビツ峠到着。写真を撮っていたせいもあるけど、1時間ではつかなかった。峠の駐車場はすでに満杯。トイレもある。ここから富士見茶屋までは20分ほどの車道歩き。ついた富士見茶屋は和田峠付近と似た趣。ここから支道に入って山道となる。蓑毛からの道とは違い人が増え活気が出てくる。
ヤマツツジの咲く中まずは二ノ塔へ。直下の登りで振り返ると大山が3角形の山容を見せている。この山、全方位三角錐か? ニノ塔は狭い台地で特に展望もない。次に目指す三ノ塔が見える。年配のグループが3つ休んでいるが、できるだけ前後しないよう出発する。
あっけなく三ノ塔。ここは広く、展望よし。大山、塔ノ岳、丹沢山。今日はいまいちだけど富士山。箱根、愛鷹山。当然相模湾も一望できる。とくに丹沢山塊の懐の豊かさがよく分った。これから歩く表尾根のアップダウンもパノラマのように見て取れる。山頂の避難小屋は泊まるにはちょっと△。
三ノ塔から書策小屋までは、岩場を交えた細かいアップダウンが続く。岩になれない人が入ってるため、ところどころ渋滞が起きる。しかし、今日は基本的に山好きのみが入山している模様。あてが当たった。
行者岳を乗っ越し書策小屋へ。この辺りは、相模湾、大山、塔ノ岳、丹沢山辺りの眺めが常にいい。もう少し天気がよければ富士山や箱根方面もばっちりだろう。風はそこそこ冷たいけど、日差しが出てきてじりじりと肌を焼かれる。意外とアップダウンが多いので汗もしぼられ、水の減りも早い。
新大日小屋あたりでとうとう空腹に耐えられなくなり昼食。もともと塔ノ岳の混雑の中で飯を食うのもどうかと思っていたので、ちょうどよい。ごろんと寝っころがると、日差しがえらく暑い。焼けそうだ。このあたり、ずっと新緑の中なのだけど、あまり瑞々しさは感じられない。にしてもこれだけ営業小屋が連続するのも高尾山並だ。
バイケイソウやサクラ(マメサクラ?)が現れ始め、がれた登りをしばらくこなすと塔ノ岳山頂。塔は今日も大混雑だ。景色は...蛭ヶ岳、丹沢山はもとより、檜洞丸、大室山、大山、富士山の根元などが見える。山頂の一角には新設されたトイレがピカピカと輝いていた。
さて、歩きながら考えていた下山路。この天気だし、大倉ではなく、丹沢山経由で宮の平はどうだろう? 塔ノ岳の光景を見てすぐに心が決まった。心配なのは水の量だけ。ここから5時間。1リットル弱あるから何とかなるだろう。5分の休憩の後、尊仏山荘の脇から丹沢山方面へと抜け出す。がらっと雰囲気が変わって人が減る。塔ノ岳から丹沢山まではとにかく開放的な稜線。丹沢山や蛭ヶ岳の山容が間近に迫る。そして本日は道すがらサクラが常にひらひらと舞い散っていて、花見気分も味わうことが出来た。
荷が軽いので丹沢山にも意外と早く到着。十数人の人が休憩している。ここもサクラが満開だ。今日はみやま山荘も営業している。立ち去りがたいのだけど、しばらく休憩の後、宮ヶ瀬(宮の平)への道を下りはじめる。なにせ急に予定を変更したものだから、バスの時間がわからないので、多少焦りがある。
ここから先は延々4時間下り一方。山頂直下はバイケイソウの大群落で緑が目にしみる。いくつかの登り返しがあって、特に円山木ノ頭の登りはまき道があればそっちに逃げたくなるような斜度で、うんざりした。展望もないけど、人と一人しかすれ違わず、鳥の鳴き声と新緑だけをともにする下山になった。金冷シの手前辺りには、大岳山、雲取山の展望のよいころがあった。また高畑山から先には6-9月は蛭に注意、という看板があって、思わず宮ヶ瀬までのくだりがスピードアップしてしまった。途中水場がなく少し焦った。
宮の平到着。バスは1時間に1本だけど、運良く数分後に便がある。やってきたバスには座れて乗車。乗客の話によると、宮が瀬からの乗客(観光客?)で座れないこともあるらしい。今日はGW最終日ということで、本厚木駅まで混むことはなかった。
今回はGW最後の名残惜しさと、折からの晴天に、つい丹沢山まで足を伸ばす山行になった。今まで塔ノ岳は大倉からしか登ったことがなかったのだけど、ヤビツからの表尾根は景色や山道が適度に派手でよいと思った。静けさはともかく展望を求めるならこっち。塔から丹沢山までも相変わらずよかったのだけど、宮ヶ瀬まで下る道は消耗戦。夏には蛭も出るようだし、蛭ヶ岳経由で東野に下るほうがよいかも。蓑毛発じゃ無理だけど。次は塔〜蛭〜檜、の日帰りか...

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