●第38回 2005/08/21 GPSをどう使う? 掲示板「呑川避難小屋」でも報告済みですが、今年の6月にGPSを購入しました。機種はGARMIN社製 Foretrex101です(19500円也)。今日は、このForetrex101を、実際山でどう使っているかを書いてみます。その前に、なぜForetrex101を選んだか、という理由ですが、やはり軽量かつ安価にGPSを導入できる、という点でしょうか。使ってみた今もその辺は満足しています。 さて、実際の使い方ですが... まず山行前には、カシミール3Dで当日のルートデータを作成し、GPSに転送します。この作業、地図にポイントをプロットしていくのが単純に楽しいのですが、それに加えて山行の事前シミュレーションにもなります。なんといっても、これから歩くルートがよく頭に入ります(うわぁ、ここって斜度がきつそうだなぁ、とか、ここは意外とアップダウンがありそうだゾ、という感じで...)。 山行当日、GPSの装着位置ですが、私はザックの肩ベルトに巻いています。正確な測位をするには、GPSを常に空に向けている必要があるので、ココがベストのようです。 そして、なるたけ空が開けている場所でGPSを初期化。あとは樹林帯に入ってもけっこう平気です。一方谷底などで、山にさえぎられて空が狭くなったときは精度は悪くなります。また、雨除けでビニールをかぶせるくらいでは、測位に影響はないようです。透明なものなら、画面も見えますし、そのまま操作もできます。 Foretrex101にはいろいろな画面、表示パラメータがありますが、実際山を歩いているときは、標高、目的地までの残り距離をよく見ます。この数値と、紙の地図を組み合わせて、現在地と残り距離(時間)のイメージを大体つかむことができます。現在地の把握しづらい樹林帯の登りなどでは、GPSから得られる情報がけっこう励みになったりします。 標高については、しばらく止まっていると、だんだん正確な数値に収束していく傾向のようです。登っているときは、大抵は本当の標高よりも低く表示されていて、まだ遠いのかと思っていたら、けっこう目的地が近かったりして、ちょっとお得な気分です(^^;。 登山中、ほかの画面はほとんど見ません。たまにルートの画面も見ますが、Foretrex101には地図がないので、グラフィカルに現在位置を把握するのには向きません。ほかには、メイン画面で測位状況(精度)確認をしたり、時計を見たりするぐらいです。はじめは、もっとルート画面を見るものだと思っていたのですが、Foretrex101ではスクロールできないという点が、ちょっと使い勝手を悪くしています。地図の出る高級機種だったら、もう少し違う使い方があるかもしれません。 私の歩き方の場合(1日7-8時間行動)、電池は2日で単4−2本程度。それ以上の日数なら予備電池要、だとおもいます。山中では単4−2本でバッテリー交換できるというのはけっこう強みです。 帰宅後、トラックログをカシミール3DでPCに取り込みます。自分の歩いた軌跡を地図上で見たり、標高をグラフ化して見たり、山行後の楽しみになります。デジカメプラグインを使うと、地図の上に写真をマッピングしたり、JPEGのEXIF情報にGPS情報を書き込んだりできます。この写真はココで撮ったんだー、というのがわかって、意外と感動的です(キノコ取りのログにもなりそう?)。 以上、Foretrex101を使用しての感想でした。あまりたいした使い方をしていないかもしれませんが、こんなものなのかぁ、とも思います。もっと面白い使い方があるぞ、という方はぜひ教えてください。ほかの機種では、また別のアイデアがあるのかもしれません。 遭難時や、ルート不明瞭なコースでGPSを使うとどうなるのか、それは経験がないのでわかりません。ただ、GPSだけで命が助かるとか、完全にルートを把握できるとかいうのは、ちょっと過信しすぎになってしまうのかなぁ、と思います。GPSに頼って山を登るのは無理で、楽しみのための一助となるツール、くらいに思っておくのがよいと思います。 #GPS購入のきっかけを作ってくださったささきさん、 いろいろ情報を提供してくださったChakotayさん、ありがとうございました。 |
●第37回 2005/5/17 シューズ購入他 GW中、久々に神保町に買い物に出かけました。日帰り用の布製トレッキングシューズの靴底が、経年劣化でボロボロになってきたのと、7−8年使い続けてきた30Lのサブザックがこれもそろそろ限界に達してきたので、それらを買い替えるためです。石井スポーツ、さかいや、L−Breathと歩き回って下記のものを購入しましたので、ざっとご紹介します。 まず登山靴。さかいやのシューズ館でSCARPAのゼログラビティー65を購入しました(18,375円也)。見かけと値段でまずこれにあたりをつけて、実際履かせてもらうと足に妙にフィットしたのと、とても軽く感じたので即決しました。先日の九鬼山では問題なく歩くことが出来ました。ただ14Kの荷を担ぐにはやはり脆い気がしました(あたりまえですが)。その辺の特性を踏まえて、重登山靴と使い分けていきたいと思います(やっぱり夏は布靴が少しでも快適ですしね)。 石井スポーツではサブザックを購入しました。VAUDE(ファウデ)というメーカーのロックウルトラライト25で重さは390gです(4,310円也)。このクラスなのにうわ蓋があり、余計なオプションはなく、しかもたためば非常にコンパクトで縦走時にもザックに忍ばせることが可能、と言うことはありません。デザインもかっこいいので本当に一目ぼれしてしまいました(実はこれを買う前に1時間以上さかいやでいろいろ迷った挙句、結局どれも一長一短で決められなかったのですが)。他には、武尊でなくした熊鈴を購入。熊鈴はザックの外につけるので、年に一回くらいの頻度で紛失していて、これで4つ目です。 あとは、ハンワグの中敷がいかれてきたので、L-Bleathで替えを購入しました。中敷って価格が結構ピンきりで、高いものは5-6千円します。中敷にそこまで出す勇気はないので、私が買ったのは1,400円のモノ。古い中敷を持っていってあわせてみるとぴったりあったのでこれに決めました。店の人に聞くと、形が合わない場合は、自分でカットして使用するのだそうです。 蛇足ですが、今回思ったのは、さかいやとL−Breathはポイント制でその場の値引きはなし、石井スポーツはその場で割り引いてくれる(5%)ので、なんとなくその方がわかりやすくてよかったということです。さかいやも、やっぱり昔のように、価格から直接値引かれているほうが、お客としてはわかりやすかったりします。ポイントっていつ使えるかわからないですしね... そういえば、後日熊鈴用のアクセサリーカラビナを京橋のジャンダルムという店で購入しましたが、この店は会員になるとほとんどの商品が10%割引になるようです(登山用品店で10%引きはけっこう貴重なようです)。山小屋的雰囲気の小さなお店で、神保町のようにいろいろな商品を手にとって見ることはできないかもしれませんが、たくさんの登山用具が所狭しと並べられていました。アットホームな雰囲気でいろいろアドバイスしてもらえそうな感じでした。 |